Epilogue~薫る季節の中で~

開け放つ窓から 舞いこむ風の声
くすんだカーテンを躍らせて ささやき吹き抜ける
視線そらすたびに 切なく揺れる瞳
気づかないフリをして今までは 守っていたけれど

この指先で触れるだけで お前のすべて
未来さえ 奪い尽くすよ

咲かないツボミのまま 手折ることは出来ない
待つことも許されないなら
まだあどけなさ残る 無垢で一途な恋心(こい)
想い出に変わるように 昨日へと消えよう

眩しすぎる笑顔 心が求めている
このまま離れられなくなるなら その日が来る前に

いつか違う場所 違うふたりで 出逢えるならば
その時は 違うエピローグ

目醒めるための接吻(キス)を 唇に残したら
孤独を教えてしまうだけ
薫る季節のなかで 始まらなかった恋心(こい)
胸の奥そっとしまって

咲かないツボミのまま 手折ることは出来ない
待つことも許されないなら
まだあどけなさ残る 無垢で一途な恋心(こい)
想い出に変わるように 昨日へと消えよう
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