バカと個室と孤独飯

たまごかけご飯です
僕はひとりきりで
便所の個室昼下がり
孤独がスパイス

アクシデントが起きる
不穏な匂いする
隣の奴がレトルトのカレーを食いだした 本気か!
ちょっと待てよトイレでカレーを食いだすのは
マナー知らずって奴だろ

この孤独守りたい
他に何もないから
全てを失いこの空間すら失ってく

勇気出して壁殴り
隣の個室見た
そこにはもう一人の僕が座っていた

たまごかけご飯です
数分前までは
今はふやけた何かです
早く食べなくちゃ

何故か人は孤独を
愛してしまうけど
今の僕には同意はできないけど理解はできるよ
鼻につく独特の匂いが
なんでだろう
ものすごく落ち着く

この孤独愛してる
そんな自分が好き
友達にも誰にも言えないビターな秘密

心は強がってても
身体は泣いていた
卵の白身のような涙こぼれてた

この孤独守りたい
他に何もないから
全てを失いこの空間すら失ってく

本当はこの部屋で
悪魔を育ててる
この世界のリア充達に災いを

ラララ~
ラララ~
ラララ~

個室で食べるご飯は
「僕を裏切らない」
便所の中心で僕は叫んだのさ
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