ベランダの煙草

久しぶりの煙草に頭がくらくら ベランダで一人黄昏時の中
電線の隙間に絡み付いた雲が 低気圧の風を待ちくたびれている

君の気ままさに微笑んでた日々は 映画のようなセピア色の記憶
最後に告げられた「さよならバイバイ」思い出の品々と灰皿に捨てようか

細長い白い筒に 閉じ込められた煙を

空に放してやろう「さよならバイバイ」きっと君は今日もこの煙のように
身軽だからそのままバイバイ あの雲よりもっと自由になれるさ

「二度と会いたくない」「思い出したくもない」
強がりをぶつけても本音はどうだか…
後悔を吐き出して未練を吐き出して 気が早い三日月に横顔を重ねる

フィルタの隅々まで 詰め込まれた煙を

空に返してやろう「さよならバイバイ」どうせ俺は今日もこの灰のように
重たいからそのままバイバイ 地べたに張っ付いて歩いて行くのさ

わざとらしく咳き込んで ロックンロールを貧って
汗水鼻水涙混じり 誰のせいだ? 俺のせいだ!

空に向かって叫ぼう「さよならバイバイ」きっと君は今日もこの煙のように
綺麗だからそのままバイバイ あの雲よりもっと自由になれるさ
そうさだから「さよならバイバイ」どうせ俺は今日もこの灰のように
汚いからそのままバイバイ 地べたに張っ付いて歩いて行くのさ
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