女…さすらい

流れゆく また流れゆく
知床ウトロは 冬の空
明日は雪やら 霧笛がさけぶ
あなた置き去り ここまで来たが
心さむざむ 眠れない
あぁ お酒が お酒がほしい

あてもなく ただあてもなく
夢彩(ゆめいろ)かばんを ぶらさげて
女さすらい してみたかった
かもめ来て啼く 無人の駅で
ごめんなさいと 絵はがきに
あぁ 書いては 書いては破る

くちべにも この眉ずみも
つけないお前が 好きだよと
照れるあなたは 東京の空
上りホームに 咲いてた野菊
せめて一輪 髪にさす
あぁ 旅路の 旅路の果てよ
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