男と女の破片

抱かれたら終る 男と女より
手枕のままで 何んにもしないで
指さきを拒む 心の裏側で
悲しいほど 好きでいればいい
愛が涙の 破片(かけら)になっても
心にあなたを宿して 生きていけるよう
二度と恋など 出来ないくらいに
身体のすみまで あなたと すべて取り換えて
あしたなんか もういらない

満月に吠える 男と女より
口紅も拭(ふ)かず 眠りにつかせて
優しさが 逃げる どんなに抱かれても
少し離れ 泣いていればいい
愛が別れの 破片(かけら)になっても
寂しいあなたは この世にひとりきりだから
夢の続きが どこかにあるなら
時間の果てまで あなたの 色に塗り変えて

二度と恋など 出来ないくらいに
身体のすみまで あなたと すべて取り換えて
あしたなんか もういらない
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