LIVE REPORT

DOES ライブレポート

DOES

DOES 渋谷CLUB QUATTRO

2007年03月17日@渋谷CLUB QUATTRO

text:石田博嗣

2007.03.17

ライヴは“いらっしゃい”という氏原ワタル(Vo&Gu)の声で始まった。赤塚ヤスシ(Ba)と森田ケーサク(Dr)からなるどっしりとした安定感抜群のリズム隊と、ギターをかき鳴らしながらクールにルーズなメロディーを歌う氏原によって、1曲目から築かれるDOESならではの音世界。それぞれのパートが三つ巴となって構築される、そのサウンドはトラップのようなフックとなる展開やフレーズが散りばめられており、一度ハマると抜け出せなくなる。特にミドルテンポの「薄明」では、浮遊感のあるメロディーが乗る重くゆるやかなうねりに観客が完全に飲み込まれていた。しかし、アンコールで披露された「三月」は違った。ナックルやパームボールといったクセの強い球種を得意とする変化球投手がいきなり150km級の直球を投げてきたように、トリオ編成ならでは疾走感と緊張感に満ちたストレートなサウンドが届けられる。さらに“今後のDOESを占う感じの曲”とコメントしてプレイされた新曲も、カミソリのようなギターリフとアグレッシヴなグルーブを持っていた。 ツアーファイナルでもあった今夜のライブ。現時点までのDOESを堪能したのはもちろん、すでに彼らが次のステップに進んだことも体感できたのは言うまでもない。
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