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10-FEET ライヴレポート

10-FEET ライヴレポート

【10-FEET ライヴレポート】 『10-FEET "Fin" TOUR 2017-2018』 2018年2月22日 at Zepp Tokyo

2018年02月22日@Zepp Tokyo

撮影:HayachiN/取材:フジジュン

2018.03.02

2月22日(木)にZepp Tokyoにて、10-FEETが『“Fin”TOUR 2017-2018』東京公演を開催。昨年11月にリリースした実に5年振り8枚目となるフルアルバム『Fin』を引っ提げての今ツアーは、同年10月31日の京都・KBSホールを皮切りに、半年以上に渡って行なわれる超ロングツアー! ツアーで鍛え上げたアルバムの新曲たちが既存曲と絶妙に絡み合い、新鮮さや強い説得力を持って響いた東京ワンマンの様子をレポートする。

ニューアルバム『Fin』の1曲目「1size FITS ALL」で始まったこの日。初めて聴いた時からライヴの風景が想像できて、ガツンと体温が上がったこの曲だが、吠声を上げてもみくちゃになるフロアーの風景は想像を超えていた。新曲に過去楽曲を絡めて緩急付けながら、異常なほどの盛り上がりを生んだ序盤戦。“想像をはるかに越えてきたな。どうなるんやろ、今日?”とTAKUMA(Vo&Gu)がニヤリと笑う。

ツアーで鍛え上げた新曲たちは主戦力として、ライヴ定番曲に劣らない演奏力とクオリティーを見せていたが、驚いたのは過去楽曲と並んだ時の新鮮さや説得力。TAKUMAの伸びやかな歌声で始まった「Fin」は生で聴いた時の印象の違いに驚いたが、その後の「風」と続けて聴いた時、歌や言葉がより深いところで響いてきて、やはりCDも良いけど、ライヴにこそ本当の良さがあるのだなと改めて思わされた。笑いを多分に混じえたMCを挟み、「FUTURE」で始まった後半戦はキラーチューンを惜しげなく披露しながら、「夢の泥舟」「太陽4号」「アンテナラスト」といった現在の10-FEETを象徴する曲をたっぷり気持ちを込めて演奏。「VIBES BY VIBES」からのラストはアンコールで予定されていた曲まで一気に駆け抜け、TAKUMAが有り余る気持ちを言葉で届けて終演を迎えた。一緒に歌って叫んで笑って泣いて、また明日から頑張ろうと前向きになれる10-FEETのライヴ。喜びと悲しみ、激しさと寂しさといった相反する感情も全て詰め込んだ、あまりに人間臭い彼らのワンマンに、ライヴのあるべき姿を観た。

撮影:HayachiN/取材:フジジュン

10-FEET

テン・フィート:1997年に京都で結成。現在も拠点を京都に置いて活動中。シンプルな3ピースという形態ながら、メロコアというジャンルではすでに括ることのできないその音楽性は、ロック、パンク、ヘヴィメタル、レゲエ、ヒップホップ、ギターポップ等のジャンルを10-FEET 流に取り入れて幅広い独自のものを確立、ロックシーンで確かな存在感を示している。また、年間約100 本近い精力的なライヴ活動も、その迫力満載のライヴパフォーマンス、人間味あふれる深いメッセージが込められた歌詞やMC、笑顔を誘い出すキャラクターで常に話題を振り撒き、エンターテイナー性あふれるその活動スタイルを徹底している。また、2007年から自身で主催する野外フェス『京都大作戦』(2007年は台風の接近のため中止)も大成功におさめている。

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