LIVE REPORT

Anly ライヴレポート

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【Anly ライヴレポート】 『Anly Live Tour 2017 「☆北斗七星☆」』 2017年10月24日 at 渋谷CLUB QUATTRO

2017年10月24日@ 渋谷CLUB QUATTRO

撮影:上飯坂 一/取材:山口智男

2017.11.01

デビュー前から大事にしてきたという「北斗七星」を8月にシングルとしてリリースした20歳の女性シンガーソングライター、Anly。そのタイトルを冠した全国ツアーが、10月24日に渋谷CLUB QUATTROでファイナルを迎えた。

“シンガーソングライター”という言葉には収まり切らないさまざまな可能性を物語る見どころ満載の2時間だった。ライヴは彼女自らエレキギターでロッキンなリフを奏でた「Don’t give it up」でスタート。音楽好きの父親が持っていたブルースやロックのCDを聴いていたという10代前半のエピソードが頷けるロックナンバーで客席を沸かせるとアコギに持ち替え、フォーキーな「いいの」、バイオリン、フルートも加えた「この闇を照らす光のむこうに」の2曲で伸びやかさの中に、切なさが滲む歌声の魅力を印象付けた。

中盤のソロパートではループペダルを使い、アコギのボディを叩いて作ったビートとアコギの爪弾き、さらにはコーラスも重ねながら、オリジナルの「Coffee」「Moon light」を披露。ヒップホップソウルの影響を思わせる新曲の「Moon light」からは幅広いバックグラウンドと、それらを吸収しながら彼女が意欲的に曲作りに取り組んでいることが伝わってきた。そして、アデルの「Hello」をワンフィンガー奏法で弾き語りして圧倒的な歌声の存在感を魅せつけると、“みんなに寄りそえる歌を歌っていきたい”という想いを込め、バンドとともにバラードの「北斗七星」を演奏して、伸びやかな歌声の気持ち良さをダメ押しでアピール。

アンコールでは7枚目のシングル「Venus」を11月29日のリリースに先駆けて披露した。ループペダルを使った弾き語りの演奏はまさにライヴならでは。そこには弾き語りのライヴからキャリアをスタートさせたAnlyの矜持が感じられた。

撮影:上飯坂 一/取材:山口智男

Anly

アンリィ:1997年1月、沖縄・伊江島生まれ。中学卒業までPCもインターネット環境も家にはなく、情報が閉ざされた南の島で、音楽好きの父が持ち帰るブルースやロックのCDを聴き、ギターをオモチャ代わりに爪弾く日々を過ごす。島には中学までしかないため、高校進学のために転居した那覇市内で弾き語りライヴをスタート。高校を卒業した15年の11月、シングル「太陽に笑え」でメジャーデビュー。17年3月にリリースした“Anly+スキマスイッチ=”名義によるスキマスイッチとのコラボシングル「この闇を照らす光のむこうに」で注目を集める。

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 7

    7.Coffee

  2. 9

    9.Hello

  3. 11

    11.Manual

  4. 16

    <ENCORE>

  5. 18

    2.Bye-Bye

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