『SPYAIR TOUR 2016 RAGE OF DUST』

2016年11月29日@Zepp Tokyo

撮影:鳥居洋介/取材:榑林史章

2016.12.07

KENTAの激しいドラムソロで始まった他、当日にならないと分からないさまざまな趣向を凝らした、お楽しみ箱のようなライヴ。会場ごとに異なるセットリストとなり、まず「GLORY」ではIKEが両手を広げてマイクを差し出すと、《Stay Gold～》の大合唱が場内に響き渡る。IKEは膝をついてそれを受け止めるようなポーズを見せた。「INCOMPLETE」では、メンバーがステージ上を縦横無尽に駆け回りながら演奏。ソリッドなバンドサウンドに、ファンの高揚感も最高潮に達した。ライヴでお馴染みの楽曲も多数。「My World」では一語一語丁寧に置いていくように歌う、想いのこもったIKEのヴォーカルが印象的。手拍子やサビの大合唱で盛り上がった「現状ディストラクション」では、楽しそうなファンの様子にIKEが “いいね東京!”を連発。「イマジネーション」ではUZが会場全体を見渡しながら笑顔でギターをかき鳴らし、IKEは自分の胸に拳を当てながら、思いの丈をぶつけるようにして歌った。このツアーの冠曲「RAGE OF DUST」では、イントロからMOMIKEN(Ba)の高速ヘドバンで観客を煽り立てる。観客も一斉に身体を揺らし、手をあげて曲の世界に没頭した。さらに、アンコールではジャンケンで演奏曲を決める趣向も。ツアーを振り返り“いろいろあったけど、みんなのおかげでファイナルまで辿り着けました。いろんなものが身体の中で渦巻いて飛び出しそうです!”とIKE。年末から2017年にかけて開催の『真冬の大サーカス』に向け、期待が高まるステージになった。