LIVE REPORT

ザ・コレクターズ ライブレポート

ザ・コレクターズ

『THE COLLECTORS 30th Anniversary Live "EPISODE 1"』

2016年04月16日@日比谷野外大音楽堂

撮影:柴田恵理/取材:竹内美保

2016.04.21

「NICK! NICK! NICK!」――30thアニバーサリーを記念するライヴの1曲目に選ばれたのは、この曲だった。初期の代表曲、シンガロング爆発のポップチューン、そして反戦歌である、この曲を。日比谷野音の祝祭ムードあふれる雰囲気の中、今も心震わせ胸を撃つメッセージが官公庁街で鳴り響く。そして、続けて「虹色サーカス団」が披露されたことで、ザ・コレクターズのスピリットとスタンスが改めて明確に。キャッチーなメロディーとソリッドなサウンドに乗って届く普遍的な言葉は鮮やかで、深く鋭い。

“たくさんのアルバムの中から厳選された曲をみなさんにお届けします”という加藤ひさし(Vo)のMC通り、次々と繰り出されていく心のヒットチャートNo.1ソングの数々。永遠の合い言葉「Stay Cool! Stay Hip! Stay Young!」から「Da!Da!!Da!!!」の流れでは、オープンエリアがポールルーム状態に。そして、古市コータロー(Gu)が歌う「ごめんよリサ」、加藤以外のメンバー3人によるインストゥルメンタルのブルースロックでは、バンドの強靭さと奥行きも浮き彫りとなった。

30年分のワクワクドキドキが30年目のワクワクドキドキとともに昇華されたのが、本編ラストの「Tシャツレボリューション」。街で路上で誰だって闘える、ポジティブさに満ちた勇気の秘訣。そして、その「Tシャツレボリューション」のコール&レスポンスで幕を開けたアンコールでは、なんとコータローのTシャツの背に“LIVE AT 武道館”の文字が! 来年3月1日に日本武道館で、しかも“MARCH OF THE MODS”が開催されるという発表に、オーディエンスは狂喜乱舞。その盛り上がりの中で「愛ある世界」「CHEWING GUM」「僕はコレクター」のキラーチューン3連発となれば、祝祭のムードはさらにカラフルに。至福、喜楽、偉業、感涙――MODSを象徴するターゲットマークが施された“THE COLLECTORS 30th ANNIVERSARY”のロゴが、とても誇らし気に輝いていた時空間だった。

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 1

    NICK! NICK! NICK!

  2. 2

    虹色サーカス団

  3. 3

    MILLION CROSSROADS ROCK

  4. 4

    GIFT

  5. 5

    ミノホドシラズ

  6. 6

    たよれる男

  7. 7

    プリティ・ガール

  8. 8

    ガリレオ・ガリレイ

  9. 9

    始まりの終わり

  10. 10

    深海魚

  11. 11

    僕は恐竜

  12. 12

    Stay Cool! Stay Hip! Stay Young!

  13. 13

    Da!Da!!Da!!!

  14. 14

    僕の時計機械

  15. 15

    世界を止めて

  16. 16

    ごめんよリサ

  17. 17

    インスト

  18. 18

    TOUGH -all the boys gotta be tough-

  19. 19

    百億のキッスと千億の誓い

  20. 20

    Tシャツレボリューション

  21. <ENCORE>

  22. 21

    愛ある世界

  23. 22

    CHEWING GUM

  24. 23

    僕はコレクター

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