LIVE REPORT

シシド・カフカ、Silent Siren、UNIST、LIFriends ライブレポート

シシド・カフカ、Silent Siren、UNIST、LIFriends

『日本工学院ミュージックカレッジ presents 「OVERHEAT 2013」~僕たちがつなげる20年日記~』

2013年07月13日@赤坂BLITZ

取材:榑林史章

2013.07.20

日本工学ミュージックカレッジ蒲田キャンパスの学生が制作・運営、20周年を迎えたライヴイベント『OVERHEAT 2013』が、7月13日に赤坂BLITZで開催された。出演した4組はジャンルもスタイルもさまざまだったが、学生スタッフの熱意がアーティストや観客にも伝わり、見事な一体感で最初から最後まで熱く盛り上がった。

トップバッターのLIFriendsは“まずは身体をほぐしましょう”と、オリジナルのラジオ体操からスタートし、メジャーデビュー曲「愛して止まないロックンロール」など全5曲を披露。ノリのいいダンスナンバーあり、激しい展開あり、ラップありと多彩に聴かせた5人。ステージを所狭しと駆け回り、ユーモアあふれるMCで会場を沸かせたヴォーカルのSHUNKUNは、最後に客席に降りて、観客と肩を組んで何度もジャンプ。“みんなを応援するために、ここで歌い続けます!”と、学生に応援メッセージを贈った。

2番目に登場したUNISTは、メンバー3人がアコギを弾きながら歌うユニークなスタイル。圧倒的なアコギのアンサンブル、歌だけでなくヒューマンビートボックスやラップも聴かせ、さらに巧みなMCでも観客を盛り上げた。この日は1stアルバム『UNIST』から「ONE DAY」など5曲を披露。家族への想いを綴ったバラードではしっとりと聴かせ、爽やかな青空を想像させるサンバ調のナンバーでは、観客はタオルを回して盛り上がる。最後に“連日の暑さは、みんなの熱気のせいだったんだね”と、会場の盛り上がりを賞賛した。

“シシド・カフカ、参ります!”との一声で始まった、3番手シシド・カフカのステージ。長い黒髪を振り乱しながらのドラム演奏は、美しさもありながら、圧倒的な迫力。この日は、最新シングル「キケンなふたり」やCM曲としても話題の「Hunger×Anger」など6曲を披露。熱くエモーショナルな歌声と、彼女の繰り出す激しいビートで会場はさらに熱さを増し、中にはモッシュをはじめる観客も。“夏フェス先取りみたい”と、お祭りさながらの盛り上がりに嬉しそうな表情を見せた。

イベントを締め括ったのは、Silent Sirenのステージ。夏らしくマリンルックの衣装に身を包んだ4人が登場すると、会場は大きな歓声で沸いた。メジャーデビュー曲の「Sweet Pop」をはじめ、全5曲を披露した4人。花火の情景を綴った「Star Mine」では、ベースのあいにゃんがヴォーカルを聴かせ、キーボードのゆかるんはショルダーキーボードで観客をあおりながら演奏する場面も。またヴォーカルのすぅは、地元の友達が学生スタッフのひとりだったそうで“またみんなと一緒に仕事したいね”と、未来の音楽関係者にエールを。“オッオッオオー”とコーラスをみんなで合唱した夏ナンバー「ビーサン」では、カラフルな風船が落ちてくる演出もあり、イベントを華やかに締め括った。