天使たち若者と娘はひと目で恋をした 花の匂いただよう春の宵の小道 娘は目を伏せて若者の車へ やがて恋人たちはビロードの海辺へ 宝石を散りばめた薄絹の夜の中で この世の始めから約束をしていた 天使たちのように清らかな恋を 或る日若者は花が散るように ひと雫(しずく)の涙を残して死んだ 貧しい娘は一輪のつぼみを 海の見える墓へさみしくそなえて 青空にかきならす立琴のように いつまでも泣いてた 短かったけれど真実だった恋の美しい唄を ある悪者が娘を欲しがって ダイヤでしばりあげ親達も承知 荒波に娘は泣き疲れた足を 想い出の小道へさまようその時 突然に若者の車が現われて 娘を乗せて消えた天国への道へ あとには若者と娘のかたみのダイヤとナイフが 星の露のように想い出の小道で キラキラ輝いてた | 美輪明宏 | 丸山明宏 | 丸山明宏 | | 若者と娘はひと目で恋をした 花の匂いただよう春の宵の小道 娘は目を伏せて若者の車へ やがて恋人たちはビロードの海辺へ 宝石を散りばめた薄絹の夜の中で この世の始めから約束をしていた 天使たちのように清らかな恋を 或る日若者は花が散るように ひと雫(しずく)の涙を残して死んだ 貧しい娘は一輪のつぼみを 海の見える墓へさみしくそなえて 青空にかきならす立琴のように いつまでも泣いてた 短かったけれど真実だった恋の美しい唄を ある悪者が娘を欲しがって ダイヤでしばりあげ親達も承知 荒波に娘は泣き疲れた足を 想い出の小道へさまようその時 突然に若者の車が現われて 娘を乗せて消えた天国への道へ あとには若者と娘のかたみのダイヤとナイフが 星の露のように想い出の小道で キラキラ輝いてた |
メケ・メケ (M'E QUE' M'E QUE')たそがれどき港町の 酒場の片隅で 安い酒にくだまいてる クロンボの色男 別れの 盃 だよ 涙をふいておくれ かわいい わかってるだろ 俺は海の男だ メケメケ これっきり 会えないかも知れぬ メケメケ お前も 達者でくらしな 太い腕に抱かれたまま 泣きじゃくる色女 ブロンドの髪 青い瞳 イヤイヤをしながら “ネエ あんたあたし一人 おいてけぼりはやんだ かわいい いかないでよ あたしは死んじゃうヨ” メケメケ これはまあ お気の毒なこったよ メケメケ つれない 男もいたもの 時は過ぎて汽笛が鳴る 来るときが来ました 男は立つ女すがる 引きずられながらも 想い出の石だたみに 投げ出される女よ 船をめざし走る男 叫ぶ女をすてて メケメケ バカヤロー 情なしのケチンボ メケメケ 手切れの お金もくれない あきらめて帰ろ やがて月も出る港 | 美輪明宏 | C.Aznavour・G.Becaud・訳詞:美輪明宏 | C.Aznavour・G.Becaud | | たそがれどき港町の 酒場の片隅で 安い酒にくだまいてる クロンボの色男 別れの 盃 だよ 涙をふいておくれ かわいい わかってるだろ 俺は海の男だ メケメケ これっきり 会えないかも知れぬ メケメケ お前も 達者でくらしな 太い腕に抱かれたまま 泣きじゃくる色女 ブロンドの髪 青い瞳 イヤイヤをしながら “ネエ あんたあたし一人 おいてけぼりはやんだ かわいい いかないでよ あたしは死んじゃうヨ” メケメケ これはまあ お気の毒なこったよ メケメケ つれない 男もいたもの 時は過ぎて汽笛が鳴る 来るときが来ました 男は立つ女すがる 引きずられながらも 想い出の石だたみに 投げ出される女よ 船をめざし走る男 叫ぶ女をすてて メケメケ バカヤロー 情なしのケチンボ メケメケ 手切れの お金もくれない あきらめて帰ろ やがて月も出る港 |
サンジャンの恋人アコルデオンの流れに 誘われいつの間にか サンジャンの人波に 私は抱かれていた 甘い囁やきなら 信じてしまうもの あの腕に抱かれれば 誰だってそれっきりよ あの眼差しに 見つめられた時から もう私は あの人のものよ 何も考えずに みんなあげてしまった たとえだまされても 愛してしまった私 甘い囁きなら 信じてしまうもの あの腕に抱かれれば 誰だってそれっきりよ あの言葉は 口先だけの嘘と でも私は いつも信じたのよ アコルデオンの調べも みんな誘いのわなだった 初めての恋だから 私は夢中だったのね 甘い囁きなら 信じてしまうもの あの腕に抱かれれば 誰だってそれっきりよ いいじゃないの あの人の事はもう 皆な終って 過ぎた夢なのよ 皆な終って 過ぎた夢なのよ | 美輪明宏 | 訳詞:山本雅臣 | Emile Carrara | | アコルデオンの流れに 誘われいつの間にか サンジャンの人波に 私は抱かれていた 甘い囁やきなら 信じてしまうもの あの腕に抱かれれば 誰だってそれっきりよ あの眼差しに 見つめられた時から もう私は あの人のものよ 何も考えずに みんなあげてしまった たとえだまされても 愛してしまった私 甘い囁きなら 信じてしまうもの あの腕に抱かれれば 誰だってそれっきりよ あの言葉は 口先だけの嘘と でも私は いつも信じたのよ アコルデオンの調べも みんな誘いのわなだった 初めての恋だから 私は夢中だったのね 甘い囁きなら 信じてしまうもの あの腕に抱かれれば 誰だってそれっきりよ いいじゃないの あの人の事はもう 皆な終って 過ぎた夢なのよ 皆な終って 過ぎた夢なのよ |
恋はコメディーこの世はコメディー 恋すりゃコメディー 誰も彼も皆んな 気取った人も 惨めな人も 同じ様になるの 笑って泣いて 大騒ぎだよ なりふりかまわず 喜劇役者さ 恋すりゃ誰も 貴方も私も 年寄りは若造り 若者は大人ぶる 不思議なものね 恋すりゃ誰も よそ行きの顔になる この世はコメディー 恋すりゃコメディー 誰も彼も皆んな 正直者が嘘つきになり 弱虫が強くなる 暴れん坊が おとなしくなり ネグラはネアカに 道化役者さ 恋すりゃ誰も 貴方も私も この世はコメディー 恋すりゃコメディー 何もかも皆んな 雨も嵐も過ぎてしまえば すぐに忘れるものさ 地球は廻る 喜劇をのせて 鼻唄まじりで 片想いでも 恋すりゃ楽しい 皆んな誰でも この世はコメディー 恋すりゃコメディー | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | F.Botton | | この世はコメディー 恋すりゃコメディー 誰も彼も皆んな 気取った人も 惨めな人も 同じ様になるの 笑って泣いて 大騒ぎだよ なりふりかまわず 喜劇役者さ 恋すりゃ誰も 貴方も私も 年寄りは若造り 若者は大人ぶる 不思議なものね 恋すりゃ誰も よそ行きの顔になる この世はコメディー 恋すりゃコメディー 誰も彼も皆んな 正直者が嘘つきになり 弱虫が強くなる 暴れん坊が おとなしくなり ネグラはネアカに 道化役者さ 恋すりゃ誰も 貴方も私も この世はコメディー 恋すりゃコメディー 何もかも皆んな 雨も嵐も過ぎてしまえば すぐに忘れるものさ 地球は廻る 喜劇をのせて 鼻唄まじりで 片想いでも 恋すりゃ楽しい 皆んな誰でも この世はコメディー 恋すりゃコメディー |
初日の夜貴方のお芝居の 初日の夜だった やっと幕が上り 貴方の登場 なんて立派になって まばゆいばかりよ 私は片隅で 神様に祈る 満場総立ちで ブラボーを叫ぶ 貴方は大勝利 とうとうスターに 本当にお目出度う 忘られぬ夜 私は招かれず 切符を買って観た 人種が違うとでも 恥をかくとでも 貴方は思ったのね みすぼらしい私を けれどけれど二人は 愛し合ってきたでしょう 私は貴方に 全てを捧げた 楽屋につめかけた 人々の向うで 貴方も賑やかに 笑いさざめいて 鏡のまわりには お花と電報 私はおじけづき 一人外に出た 暗い路地をつたい 泣きながら走る 何故ならば私は ゆうべすてられたのだから | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | P.Auriat | | 貴方のお芝居の 初日の夜だった やっと幕が上り 貴方の登場 なんて立派になって まばゆいばかりよ 私は片隅で 神様に祈る 満場総立ちで ブラボーを叫ぶ 貴方は大勝利 とうとうスターに 本当にお目出度う 忘られぬ夜 私は招かれず 切符を買って観た 人種が違うとでも 恥をかくとでも 貴方は思ったのね みすぼらしい私を けれどけれど二人は 愛し合ってきたでしょう 私は貴方に 全てを捧げた 楽屋につめかけた 人々の向うで 貴方も賑やかに 笑いさざめいて 鏡のまわりには お花と電報 私はおじけづき 一人外に出た 暗い路地をつたい 泣きながら走る 何故ならば私は ゆうべすてられたのだから |
想い出のサントロペサントロペには この夏はまいれません お借りしていた 白い別荘には 行くつもりで 支度はしてましたが 私達は行けなくなりました 他のどなたかに お貸し下さいな 約束していて 本当にごめんなさい 青い海辺の幸せな想い出 去年の夏は素敵な夢でした 愛(いと)しいあの人を今失って 私の人生もこれで終わりました 想えば去年の 激しい日差しに あの人の恋は 燃えつきたのでしょう サントロペには この夏はまいれません 私は今 電話をしたところです もうすぐここに 警察がくるでしょう あの人を とうとう殺しました それではマダムお元気で あなたの御親切は 一生忘れません ありがとうございました さようなら | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | Francis Lai | | サントロペには この夏はまいれません お借りしていた 白い別荘には 行くつもりで 支度はしてましたが 私達は行けなくなりました 他のどなたかに お貸し下さいな 約束していて 本当にごめんなさい 青い海辺の幸せな想い出 去年の夏は素敵な夢でした 愛(いと)しいあの人を今失って 私の人生もこれで終わりました 想えば去年の 激しい日差しに あの人の恋は 燃えつきたのでしょう サントロペには この夏はまいれません 私は今 電話をしたところです もうすぐここに 警察がくるでしょう あの人を とうとう殺しました それではマダムお元気で あなたの御親切は 一生忘れません ありがとうございました さようなら |
人生は過ぎ行く好きよ ゝ ゝ ゝ 冷たい背中ね 貴方 好きよ ゝ ゝ ゝ どうしたの 何とか云って 好きよ ゝ ゝ ゝ 怒らないで もう云わないから 好きよ ゝ ゝ ゝ 灯りをつけないで お願い 時間は流れる 怖しい速さで 私を見捨てて 人生は過ぎ行く 指からこぼれる最後のこの恋 すがって泣いても残酷に去り行く 好きよ ゝ ゝ ゝ どうして服を着るの 好きよ ゝ ゝ ゝ そんなにお洒落して 何処へ行くの 好きよ ゝ ゝ ゝ わかってるわ あの子の所ね 好きよ ゝ ゝ あの子幸福(しあわせ)ね 昔の私みたいに 時間は流れる 怖しい速さで 私を見捨てて 人生は過ぎ行く 指からこぼれる最後のこの恋 すがって泣いても 残酷に去り行く ジュテイム ヽ ヽ ヽ どうしてそんな目で見るの ジュテイム ヽ ヽ ヽ 老けたでしょ 私 ハ ハ ハ ジュテイム ヽ ヽ ヽ 同情なんかまっぴらよ さあ 行って! ジュテイム ヽ ヽ ヽ お願い行かないで 行ったら死ぬわよ! 時間は飛びたつ 怖しい速さで 私を見捨てて 人生は過ぎ行く 指からこぼれる最後のこの恋 すがって泣いても残酷に去り行く 行かないで ゝ ゝ ゝ 窓から飛び降りるわ! | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | Joel Holmes | | 好きよ ゝ ゝ ゝ 冷たい背中ね 貴方 好きよ ゝ ゝ ゝ どうしたの 何とか云って 好きよ ゝ ゝ ゝ 怒らないで もう云わないから 好きよ ゝ ゝ ゝ 灯りをつけないで お願い 時間は流れる 怖しい速さで 私を見捨てて 人生は過ぎ行く 指からこぼれる最後のこの恋 すがって泣いても残酷に去り行く 好きよ ゝ ゝ ゝ どうして服を着るの 好きよ ゝ ゝ ゝ そんなにお洒落して 何処へ行くの 好きよ ゝ ゝ ゝ わかってるわ あの子の所ね 好きよ ゝ ゝ あの子幸福(しあわせ)ね 昔の私みたいに 時間は流れる 怖しい速さで 私を見捨てて 人生は過ぎ行く 指からこぼれる最後のこの恋 すがって泣いても 残酷に去り行く ジュテイム ヽ ヽ ヽ どうしてそんな目で見るの ジュテイム ヽ ヽ ヽ 老けたでしょ 私 ハ ハ ハ ジュテイム ヽ ヽ ヽ 同情なんかまっぴらよ さあ 行って! ジュテイム ヽ ヽ ヽ お願い行かないで 行ったら死ぬわよ! 時間は飛びたつ 怖しい速さで 私を見捨てて 人生は過ぎ行く 指からこぼれる最後のこの恋 すがって泣いても残酷に去り行く 行かないで ゝ ゝ ゝ 窓から飛び降りるわ! |
不倫やるせない風が 湯上りの肌を 優しくくすぐる 海辺のホテルに またたく漁火(いさりび) 潮騒のハーモニー 星影にゆれる レースのカーテン 若い貴方の腕が 私をそっと包み 人妻の愁いを 一時(ひととき)忘れさせ 乙女の日に かえすの テラスに腰かけ 貝を投げている 貴方を見ている 私は年上 海沿いのハイウェイ ドライブしながら それぞれの家へ 又帰って行くの いけない事と知ってて 離れられないのよ 子供の寝顔に 詫びて泣いて 不倫の恋に 又身を焦がすの 末は地獄だと 恐れていながら ほの暗い路地で 逢瀬を重ねる 乙女の頃から あこがれた夢を やっと手にしたの 離せやしません 日毎の苦しみも 夜毎の悲しみも たまに逢う日の 恋の炎で 焼き尽くし 燃え尽くしてしまうの | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | | やるせない風が 湯上りの肌を 優しくくすぐる 海辺のホテルに またたく漁火(いさりび) 潮騒のハーモニー 星影にゆれる レースのカーテン 若い貴方の腕が 私をそっと包み 人妻の愁いを 一時(ひととき)忘れさせ 乙女の日に かえすの テラスに腰かけ 貝を投げている 貴方を見ている 私は年上 海沿いのハイウェイ ドライブしながら それぞれの家へ 又帰って行くの いけない事と知ってて 離れられないのよ 子供の寝顔に 詫びて泣いて 不倫の恋に 又身を焦がすの 末は地獄だと 恐れていながら ほの暗い路地で 逢瀬を重ねる 乙女の頃から あこがれた夢を やっと手にしたの 離せやしません 日毎の苦しみも 夜毎の悲しみも たまに逢う日の 恋の炎で 焼き尽くし 燃え尽くしてしまうの |
暗い日曜日愛と苦しみの唄をつぶやき 二人暮した部屋にもどる 腕に花を山と抱えて 私を捨てたあんたの為に 声を殺してむせび泣くの あらしのうめきを聴きながら 暗い日曜日 待って待って待ち疲れたら ある日曜の午後に死のう 死んでも開(あ)いてる私の目をみて どうか恐れないで欲しいの それはやっと帰ってくれた 愛(いと)しいあんたを観るために 開(ひら)いてるんだから その目はあんたに告げてるだろう 生命(いのち)よりも愛していたと SOMBRE DIMANCHE | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | Rezso Seress | | 愛と苦しみの唄をつぶやき 二人暮した部屋にもどる 腕に花を山と抱えて 私を捨てたあんたの為に 声を殺してむせび泣くの あらしのうめきを聴きながら 暗い日曜日 待って待って待ち疲れたら ある日曜の午後に死のう 死んでも開(あ)いてる私の目をみて どうか恐れないで欲しいの それはやっと帰ってくれた 愛(いと)しいあんたを観るために 開(ひら)いてるんだから その目はあんたに告げてるだろう 生命(いのち)よりも愛していたと SOMBRE DIMANCHE |
愛する権利この地球の常識など 愛の宇宙じゃ小さなもの どこの国の神も法も 愛を禁じる権利はない 裁く事は出来やしないさ 人が人を愛する事は悪ではない罪ではない 男と女が 女と女が 男と男が 年寄りと若者が 異国人同士が愛し合っても 人間同士が愛し合う事に変わりはない 殺したわけでも 盗んだわけでもないのだから 人は誰も 幸福(しあわせ)になる権利がある 私も又 孤独と闘い 人生に傷つき 血を流して 代償を払った どんな力も奪えるものか この権利を守り抜くのだ やっと手にした愛の権利を 貴方を愛する権利を | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | Francis Lai | | この地球の常識など 愛の宇宙じゃ小さなもの どこの国の神も法も 愛を禁じる権利はない 裁く事は出来やしないさ 人が人を愛する事は悪ではない罪ではない 男と女が 女と女が 男と男が 年寄りと若者が 異国人同士が愛し合っても 人間同士が愛し合う事に変わりはない 殺したわけでも 盗んだわけでもないのだから 人は誰も 幸福(しあわせ)になる権利がある 私も又 孤独と闘い 人生に傷つき 血を流して 代償を払った どんな力も奪えるものか この権利を守り抜くのだ やっと手にした愛の権利を 貴方を愛する権利を |
人生の大根役者お世辞も言えず 頭をさげず 嘘もつけない 立ちまわるのも世渡りも下手 正直なだけ お決まりどうり お金がない貧しい暮らし だから私は この人生の大根役者 だけど もしも人々よ私に光を 舞台を チャンスを 与えてくれたら そのかわりに 輝き渡る 天才の仕事をお目にかけましょう そうだ私は天才なのだ 誰にも負けない 溢れこぼれる才能豊かに生まれてきたのだ いつの世でも天才達は恵まれない それにくらべて 小手先の世渡りだけで うまくやっている 偽物共がもてはやされる おう 情けないが それが人生 それが浮世さ だけど 私は違う そうはならない なりはしない 己をだまし もみ手をするなど 惨めなだけ たとえ私は 飢えて死んでも 魂(こころ)は売らぬ だから私は この人生の大根役者 だけど人にあざけられ 指を差されても 憐れみ乞うなど 断じてしないさ 泥にまみれても輝き放つ 天才の意気地を お目にかけましょう そうだ私は誇り高く 顔を上げて 生きて行くのだ 大根役者! それも結構さ ラララ ラララ ラララ………… | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | Garuarentz | | お世辞も言えず 頭をさげず 嘘もつけない 立ちまわるのも世渡りも下手 正直なだけ お決まりどうり お金がない貧しい暮らし だから私は この人生の大根役者 だけど もしも人々よ私に光を 舞台を チャンスを 与えてくれたら そのかわりに 輝き渡る 天才の仕事をお目にかけましょう そうだ私は天才なのだ 誰にも負けない 溢れこぼれる才能豊かに生まれてきたのだ いつの世でも天才達は恵まれない それにくらべて 小手先の世渡りだけで うまくやっている 偽物共がもてはやされる おう 情けないが それが人生 それが浮世さ だけど 私は違う そうはならない なりはしない 己をだまし もみ手をするなど 惨めなだけ たとえ私は 飢えて死んでも 魂(こころ)は売らぬ だから私は この人生の大根役者 だけど人にあざけられ 指を差されても 憐れみ乞うなど 断じてしないさ 泥にまみれても輝き放つ 天才の意気地を お目にかけましょう そうだ私は誇り高く 顔を上げて 生きて行くのだ 大根役者! それも結構さ ラララ ラララ ラララ………… |
18才の彼彼は夏の陽に まぶしく輝きあらわれた 十八になったばかりの 幼なさ美しさ 男の強さと頼もしさも持つ その魔力 それにくらべたら 私は惨めな秋の花 少しでも若く見せたい思いで 化粧をした 私を笑って 僕が欲しいかと彼は云う 誘惑したいと思っていたのに あべこべに 誘われ嬉しく抱かれて 見上げた青い空 けれどその後(あと)の話は チグハグまるでダメ 音楽も車も はやりの言葉も わからない 彼は横柄に「悪くなかったよそれじゃね」 と去(い)ってしまったわ 私は残され 打ちのめされ 私ははっきり 思い知らされた 現実を 彼の倍以上 年上だったことを | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | Pascal Auriat | | 彼は夏の陽に まぶしく輝きあらわれた 十八になったばかりの 幼なさ美しさ 男の強さと頼もしさも持つ その魔力 それにくらべたら 私は惨めな秋の花 少しでも若く見せたい思いで 化粧をした 私を笑って 僕が欲しいかと彼は云う 誘惑したいと思っていたのに あべこべに 誘われ嬉しく抱かれて 見上げた青い空 けれどその後(あと)の話は チグハグまるでダメ 音楽も車も はやりの言葉も わからない 彼は横柄に「悪くなかったよそれじゃね」 と去(い)ってしまったわ 私は残され 打ちのめされ 私ははっきり 思い知らされた 現実を 彼の倍以上 年上だったことを |
ラ・ボエームモンマルトルの アパートマンの 窓べに開く リラの花よ 愛の部屋で ぼくはいつも 絵を書いてた いとしい人 君をモデルに 愛し合った 君とぼくの 二十才(はたち)のころ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 幸福(しあわせ)の夢よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 根のない草花 すいた腹を かかえながら 虹のおとずれ 夢見ていた 仲間たちと キャフェの隅で ボードレールや ベルレーヌの 詩を読んでいた 愛し合った 君とぼくの 二十才のころ ラ・ボエーム ラ・ボエーム きれいだった君よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 夢みるさすらい 君の胸や 腰の線を 書いては消して 夜を明かし 朝になると コーヒーなど 飲んで語り 夢を見たね 愛のねむりに 愛し合えば 感じないさ 冬の寒さ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 青春の唄よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 儚(はかな)く麗(うるわ)しい ある日のこと 君とぼくの 愛の街角 尋ねてみた リラも枯れて アパートマンの 影さえなく 歩きなれた 道も消えてた 若き日々の くつの音は 聞こえなかった ラ・ボエーム ラ・ボエーム かえらぬ夢よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム いちまつの夢よ | 美輪明宏 | 訳詞:美輪明宏 | Charles Aznavour | | モンマルトルの アパートマンの 窓べに開く リラの花よ 愛の部屋で ぼくはいつも 絵を書いてた いとしい人 君をモデルに 愛し合った 君とぼくの 二十才(はたち)のころ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 幸福(しあわせ)の夢よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 根のない草花 すいた腹を かかえながら 虹のおとずれ 夢見ていた 仲間たちと キャフェの隅で ボードレールや ベルレーヌの 詩を読んでいた 愛し合った 君とぼくの 二十才のころ ラ・ボエーム ラ・ボエーム きれいだった君よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 夢みるさすらい 君の胸や 腰の線を 書いては消して 夜を明かし 朝になると コーヒーなど 飲んで語り 夢を見たね 愛のねむりに 愛し合えば 感じないさ 冬の寒さ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 青春の唄よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム 儚(はかな)く麗(うるわ)しい ある日のこと 君とぼくの 愛の街角 尋ねてみた リラも枯れて アパートマンの 影さえなく 歩きなれた 道も消えてた 若き日々の くつの音は 聞こえなかった ラ・ボエーム ラ・ボエーム かえらぬ夢よ ラ・ボエーム ラ・ボエーム いちまつの夢よ |
喫茶店の片隅でアカシア並木の 黄昏(たそがれ)は 淡い灯がつく 喫茶店 いつも貴方と 逢った日の 小さな赤い 椅子二つ モカの香りが にじんでた 二人だまって 向き合って 聞いたショパンの ノクターン もれるピアノの 音につれて つんではくずし またつんだ 夢はいずこに 消えたやら 遠いあの日が 忘られず 一人来てみた 喫茶店 散った窓辺の 紅薔薇が はるかにすぎた 想い出を 胸にしみじみ 呼ぶ今宵 | 美輪明宏 | 矢野亮 | 中野忠晴 | | アカシア並木の 黄昏(たそがれ)は 淡い灯がつく 喫茶店 いつも貴方と 逢った日の 小さな赤い 椅子二つ モカの香りが にじんでた 二人だまって 向き合って 聞いたショパンの ノクターン もれるピアノの 音につれて つんではくずし またつんだ 夢はいずこに 消えたやら 遠いあの日が 忘られず 一人来てみた 喫茶店 散った窓辺の 紅薔薇が はるかにすぎた 想い出を 胸にしみじみ 呼ぶ今宵 |
アカシアの雨がやむときアカシアの雨にうたれて このまま死んでしまいたい 夜が明ける 日がのぼる 朝の光りのその中で 冷たくなったわたしを見つけて あの人は 涙を流してくれるでしょうか アカシアの雨に泣いてる 切ない胸はわかるまい 思い出のペンダント 白い真珠のこの胸で 淋しく今日もあたためているのに あの人は 冷たい瞳(め)をして何処かへ消えた アカシアの雨が止む時 青空さして鳩がとぶ むらさきの羽の色 それはベンチの片隅で 冷たくなったわたしのぬけがら あの人を さがして遙(はる)かに 飛び立つ影よ | 美輪明宏 | 水木かおる | 藤原秀行 | | アカシアの雨にうたれて このまま死んでしまいたい 夜が明ける 日がのぼる 朝の光りのその中で 冷たくなったわたしを見つけて あの人は 涙を流してくれるでしょうか アカシアの雨に泣いてる 切ない胸はわかるまい 思い出のペンダント 白い真珠のこの胸で 淋しく今日もあたためているのに あの人は 冷たい瞳(め)をして何処かへ消えた アカシアの雨が止む時 青空さして鳩がとぶ むらさきの羽の色 それはベンチの片隅で 冷たくなったわたしのぬけがら あの人を さがして遙(はる)かに 飛び立つ影よ |
長崎育ち久留米絣(がすり)の藍(あい)の匂いに 思い出すのはああ長崎よ ダラダラ坂の石畳 カラリンコン カラリンコン 下駄(げた)履(は)いて 友だちと二人で歩いていたら 「天主堂」の鐘が ユーゴハンって鳴ったよ 祈りの歌も聞こえていたね 「異人屋敷」で港の船に 見とれていたら夜になったよ ポンポン船の赤い灯が ユラリンコン ユラリンコン 波の上 向こう岸のあかりもユラユラゆれて 友だちと二人ため息ついた ザボンの月と夜の長崎 春は「凧(はた)揚げ」夏「精霊(しょうろう)流し」 秋は「お宮日(くんち)」冬だきゃ休み お祭り好きのふるさとは ジャラリンコン ジャラリンコン 聞こえます 賑やかな「蛇(じゃ)踊り」のドラや太鼓が 友だちと二人飴(あめ)しゃぶって歩いたよ 揃いの絣で長崎育ち 久留米絣の藍の匂いに 思い出すのは ああ長崎よ | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | | 久留米絣(がすり)の藍(あい)の匂いに 思い出すのはああ長崎よ ダラダラ坂の石畳 カラリンコン カラリンコン 下駄(げた)履(は)いて 友だちと二人で歩いていたら 「天主堂」の鐘が ユーゴハンって鳴ったよ 祈りの歌も聞こえていたね 「異人屋敷」で港の船に 見とれていたら夜になったよ ポンポン船の赤い灯が ユラリンコン ユラリンコン 波の上 向こう岸のあかりもユラユラゆれて 友だちと二人ため息ついた ザボンの月と夜の長崎 春は「凧(はた)揚げ」夏「精霊(しょうろう)流し」 秋は「お宮日(くんち)」冬だきゃ休み お祭り好きのふるさとは ジャラリンコン ジャラリンコン 聞こえます 賑やかな「蛇(じゃ)踊り」のドラや太鼓が 友だちと二人飴(あめ)しゃぶって歩いたよ 揃いの絣で長崎育ち 久留米絣の藍の匂いに 思い出すのは ああ長崎よ |
ヨイトマケの唄父ちゃんのためなら エンヤコラ 母ちゃんのためなら エンヤコラ もひとつおまけに エンヤコラ 今も聞える ヨイトマケの唄 今も聞える あの子守唄 工事現場の ひるやすみ たばこふかして 目を閉じりゃ 聞こえてくるよ あの唄が 働く土方の あの唄が 貧しい土方の あの唄が 子供の頃に 小学校で ヨイトマケの子供 きたない子供と いじめぬかれて はやされて くやし涙に くれながら 泣いて帰った 道すがら 母ちゃんの働く とこを見た 母ちゃんの働く とこを見た 姉さんかむりで 泥にまみれて 日に灼けながら 汗を流して 男にまじって 綱を引き 天にむかって 声あげて 力の限りに うたってた 母ちゃんの働く とこを見た 母ちゃんの働く とこを見た 慰めてもらおう 抱いて貰おうと 息をはずませ 帰ってはきたが 母ちゃんの姿 見たときに 泣いた涙も 忘れはて 帰って行ったよ 学校へ 勉強するよと 言いながら 勉強するよと 言いながら あれから何年 たった事だろ 高校も出たし 大学も出た 今じゃ機械の 世の中で おまけに僕は エンジニア 苦労苦労で 死んでった 母ちゃん見てくれ この姿 母ちゃん見てくれ この姿 何度か僕も グレかけたけど やくざな道は ふまずにすんだ どんなきれいな 唄よりも どんなきれいな 声よりも 僕をはげまし 慰めた 母ちゃんの唄こそ 世界一 母ちゃんの唄こそ 世界一 今もきこえる ヨイトマケの唄 今もきこえる あの子守唄 父ちゃんのためなら エンヤコラ 子供のためなら エンヤコラ | 美輪明宏 | 美輪明宏 | 美輪明宏 | | 父ちゃんのためなら エンヤコラ 母ちゃんのためなら エンヤコラ もひとつおまけに エンヤコラ 今も聞える ヨイトマケの唄 今も聞える あの子守唄 工事現場の ひるやすみ たばこふかして 目を閉じりゃ 聞こえてくるよ あの唄が 働く土方の あの唄が 貧しい土方の あの唄が 子供の頃に 小学校で ヨイトマケの子供 きたない子供と いじめぬかれて はやされて くやし涙に くれながら 泣いて帰った 道すがら 母ちゃんの働く とこを見た 母ちゃんの働く とこを見た 姉さんかむりで 泥にまみれて 日に灼けながら 汗を流して 男にまじって 綱を引き 天にむかって 声あげて 力の限りに うたってた 母ちゃんの働く とこを見た 母ちゃんの働く とこを見た 慰めてもらおう 抱いて貰おうと 息をはずませ 帰ってはきたが 母ちゃんの姿 見たときに 泣いた涙も 忘れはて 帰って行ったよ 学校へ 勉強するよと 言いながら 勉強するよと 言いながら あれから何年 たった事だろ 高校も出たし 大学も出た 今じゃ機械の 世の中で おまけに僕は エンジニア 苦労苦労で 死んでった 母ちゃん見てくれ この姿 母ちゃん見てくれ この姿 何度か僕も グレかけたけど やくざな道は ふまずにすんだ どんなきれいな 唄よりも どんなきれいな 声よりも 僕をはげまし 慰めた 母ちゃんの唄こそ 世界一 母ちゃんの唄こそ 世界一 今もきこえる ヨイトマケの唄 今もきこえる あの子守唄 父ちゃんのためなら エンヤコラ 子供のためなら エンヤコラ |
港町のレストランうすれる光 海の上に やさしい夜が しのびよるよ 古い歌を ささやきながら さびれた店に 灯がともる 小雨のマントに 港はねむるよ オ……… オ……… オ……… アコーディオンが しのび泣いている オ……… オ……… オ……… 待ちくたびれて 冷えたカフェー ひとりでふかす 苦い煙草 オパール色の 煙のうずが わびしく消えて 灯がにじむ 紫の夜が 港を包んで オ……… オ……… オ……… もう誰も 見えない 濡れそぼる 波止場 オ……… オ……… オ……… 小雨はマントに 港はねむるよ もう誰も 見えない 濡れそぼる 波止場 オ……… オ……… オ……… | 美輪明宏 | 南谷寝二 | Jean Hemon・Marc Lanjean | | うすれる光 海の上に やさしい夜が しのびよるよ 古い歌を ささやきながら さびれた店に 灯がともる 小雨のマントに 港はねむるよ オ……… オ……… オ……… アコーディオンが しのび泣いている オ……… オ……… オ……… 待ちくたびれて 冷えたカフェー ひとりでふかす 苦い煙草 オパール色の 煙のうずが わびしく消えて 灯がにじむ 紫の夜が 港を包んで オ……… オ……… オ……… もう誰も 見えない 濡れそぼる 波止場 オ……… オ……… オ……… 小雨はマントに 港はねむるよ もう誰も 見えない 濡れそぼる 波止場 オ……… オ……… オ……… |
王様の牢屋あぁ……… あぁ……… 今日も私は来ました おぉ……… 聞こえますか 貴方を呼ぶ声 お城の奥の 牢屋の中にまで 貴方のそばへ行きたい この胸の叫びが おぉ……… うぅ……… どうぞそこに居なさる番兵さん 話を聞いてください お願い 王様の大切なダイヤモンドを盗んだのは 私の愛しい人です 貧しい私を飾らせたい為 私の喜ぶ顔が見たい為 あの人は命までかけました あの人を牢屋に入れたのなら 私もどうぞ牢屋につないでください 何故なら私も盗人だから あの人の大切な心を ダイヤより尊いあの心を 盗んだのは 私のこの眼だから 私もどうぞ牢屋につないでください どうぞ一緒に あぁ……… あぁ……… | 美輪明宏 | 美輪明宏 | Irving Gordon | | あぁ……… あぁ……… 今日も私は来ました おぉ……… 聞こえますか 貴方を呼ぶ声 お城の奥の 牢屋の中にまで 貴方のそばへ行きたい この胸の叫びが おぉ……… うぅ……… どうぞそこに居なさる番兵さん 話を聞いてください お願い 王様の大切なダイヤモンドを盗んだのは 私の愛しい人です 貧しい私を飾らせたい為 私の喜ぶ顔が見たい為 あの人は命までかけました あの人を牢屋に入れたのなら 私もどうぞ牢屋につないでください 何故なら私も盗人だから あの人の大切な心を ダイヤより尊いあの心を 盗んだのは 私のこの眼だから 私もどうぞ牢屋につないでください どうぞ一緒に あぁ……… あぁ……… |
恋人たちは何処にどこへ消えたの 華やかな昔 きれいだった頃に 愛してくれた人たち 今は昔を かえすすべもない 肌のシワやシミが それを告げてる 夜の闇と悲しみ 孤独の中の私 自由なかわりに 愛もなくさまよう 心は流れただよう もくずのように重い 楽しかった昔が 今じゃ苦しみ どこへ消えたの 華やかな昔 男たちにもてて チヤホヤされていた 私も昔は 幸せがあった そこいらの女の だれよりも 夜明けのうす灯りに 霧が流れてゆく 男たちがまわりながら 人形みたいに 私の胸の中で 浮かんでは消えてゆく 体ほどに気持ちは 老けてないのに どこへ消えたの あの男たちは 心変わりして 裏切った人はいま 若い女を 抱いてるんだろう 私をくどいた 同じセリフで | 美輪明宏 | 美輪明宏 | Maurice Vandair・Charles Cachaut | | どこへ消えたの 華やかな昔 きれいだった頃に 愛してくれた人たち 今は昔を かえすすべもない 肌のシワやシミが それを告げてる 夜の闇と悲しみ 孤独の中の私 自由なかわりに 愛もなくさまよう 心は流れただよう もくずのように重い 楽しかった昔が 今じゃ苦しみ どこへ消えたの 華やかな昔 男たちにもてて チヤホヤされていた 私も昔は 幸せがあった そこいらの女の だれよりも 夜明けのうす灯りに 霧が流れてゆく 男たちがまわりながら 人形みたいに 私の胸の中で 浮かんでは消えてゆく 体ほどに気持ちは 老けてないのに どこへ消えたの あの男たちは 心変わりして 裏切った人はいま 若い女を 抱いてるんだろう 私をくどいた 同じセリフで |
夜のタンゴ紫の夜の とばりに きらめく星よ 我が涙よ 燃えつきた 恋のむくろと 今宵もまた 踊るタンゴよ 唯むなしく 腕を重ねる うつろな君が 瞳の中に あゝあわれな 恋につかれて うらぶれはてし 我が姿よ ラ……… ラ……… ラ……… ラ……… あきらめて 帰した後の 酒の苦さよ タバコの煙よ 唯一人 グラス片手に 踊り狂うは 夜のタンゴよ | 美輪明宏 | 美輪明宏 | Hans Otto Borgmann・Hans Fritz Bechman | | 紫の夜の とばりに きらめく星よ 我が涙よ 燃えつきた 恋のむくろと 今宵もまた 踊るタンゴよ 唯むなしく 腕を重ねる うつろな君が 瞳の中に あゝあわれな 恋につかれて うらぶれはてし 我が姿よ ラ……… ラ……… ラ……… ラ……… あきらめて 帰した後の 酒の苦さよ タバコの煙よ 唯一人 グラス片手に 踊り狂うは 夜のタンゴよ |
イタリーの庭恋の甘い吐息 夜の庭にもえる 夢の調べ 踊るタンゴ 月青く 影が揺れる 足もとに 秘めやかにアー 想い出の イタリー 庭にひらく 恋の 白い花の ドレスが舞う 月に濡れ 露がひかる まなざしに秘めやかにアー | 美輪明宏 | 南谷寝二 | Ralph Erioin・Beda | | 恋の甘い吐息 夜の庭にもえる 夢の調べ 踊るタンゴ 月青く 影が揺れる 足もとに 秘めやかにアー 想い出の イタリー 庭にひらく 恋の 白い花の ドレスが舞う 月に濡れ 露がひかる まなざしに秘めやかにアー |
ハバネラそよ風は甘く ささやいて そっと胸に 秘めた恋に 火をつけるの いくら おさえても 燃える 赤い炎 狂おしく 燃えて燃えて燃えて あああ……… 風よ消しておくれ この炎を 風よ……… そよ風がゆする 甘い夢 海のはてに 消えた恋に 月も濡れて 夜は紫に 燃える 胸の炎 狂おしく またも燃えて燃えて あああ……… 風よ消しておくれ この炎を 風よ……… | 美輪明宏 | 南谷寝二 | Bruehne Lothar | | そよ風は甘く ささやいて そっと胸に 秘めた恋に 火をつけるの いくら おさえても 燃える 赤い炎 狂おしく 燃えて燃えて燃えて あああ……… 風よ消しておくれ この炎を 風よ……… そよ風がゆする 甘い夢 海のはてに 消えた恋に 月も濡れて 夜は紫に 燃える 胸の炎 狂おしく またも燃えて燃えて あああ……… 風よ消しておくれ この炎を 風よ……… |
二人の恋人On dit qu'au dela des mers La-bas, sous le ciel clair Il existe une cite Au sejour enchante Et sous les grands arbres noirs Chaque soir Vers elle s'en va tout mon espoir.... J'ai deux amours Mon pays et Paris Par eux toujours Mon coeur est ravi Ma savan' est belle Mais a quoi bon le nier! Ce qui m'ensorcelle C'est Paris, Paris tout entier Le voir un jour C'est mon reve joli J'ai deux amours Mon pays et Paris Quand sur la rive parfois Au lointain, j'apercois Un Paquebot qui s'en va Vers lui je tends les bras! Et le coeur battant d'emoi A mi-voix Doucement je dis:“Emporte-moi” J'ai deux amours Mon pays et Paris Par eux toujours Mon coeur est ravi Ma savan' est belle Mais a quoi bon le nier! Ce qui m'ensorcelle C'est Paris, Paris tout entier Le voir un jour C'est mon reve joli J'ai deux amours Mon pays et Paris | 美輪明宏 | Geo Koger・Henri Varna | Vincent Scotto | | On dit qu'au dela des mers La-bas, sous le ciel clair Il existe une cite Au sejour enchante Et sous les grands arbres noirs Chaque soir Vers elle s'en va tout mon espoir.... J'ai deux amours Mon pays et Paris Par eux toujours Mon coeur est ravi Ma savan' est belle Mais a quoi bon le nier! Ce qui m'ensorcelle C'est Paris, Paris tout entier Le voir un jour C'est mon reve joli J'ai deux amours Mon pays et Paris Quand sur la rive parfois Au lointain, j'apercois Un Paquebot qui s'en va Vers lui je tends les bras! Et le coeur battant d'emoi A mi-voix Doucement je dis:“Emporte-moi” J'ai deux amours Mon pays et Paris Par eux toujours Mon coeur est ravi Ma savan' est belle Mais a quoi bon le nier! Ce qui m'ensorcelle C'est Paris, Paris tout entier Le voir un jour C'est mon reve joli J'ai deux amours Mon pays et Paris |
ドニャ マリキータ想い出は 遠い白い雲 呼んでみても 還らない 胸に残る 熱い印 くちづけの 紅のあとよ 春の日の甘い そよ風が いまも胸に 吹いている 黒い髪が 頬にふれた くちづけの あとがうずく よみがえる想い 燃える瞳よ マリキタ マリキタ ドニャ マリキータ ドニャ マリキータ 恋の夢 想い出は古い あのギターラ 切れかかった 細い糸 忘れられぬ 春の宵の くちづけの あとがうずく よみがえる想い 燃える瞳よ マリキタ マリキタ ドニャ マリキータ ドニャ マリキータ 恋の夢 | 美輪明宏 | 南谷寝二 | Guerrero.T.Jacint・Ferrandez.A.Suis・Pollet.M.Alexandr | | 想い出は 遠い白い雲 呼んでみても 還らない 胸に残る 熱い印 くちづけの 紅のあとよ 春の日の甘い そよ風が いまも胸に 吹いている 黒い髪が 頬にふれた くちづけの あとがうずく よみがえる想い 燃える瞳よ マリキタ マリキタ ドニャ マリキータ ドニャ マリキータ 恋の夢 想い出は古い あのギターラ 切れかかった 細い糸 忘れられぬ 春の宵の くちづけの あとがうずく よみがえる想い 燃える瞳よ マリキタ マリキタ ドニャ マリキータ ドニャ マリキータ 恋の夢 |
ヴェニ ヴェン甘い言葉に 女は弱いもの 月の光に濡れて 夢を見るのよ 憎い人ね 冷たい横顔 くやしいけれど いつも私が負けるの 甘い口吻 女はつらいの 風の吹くまま揺れて 胸が震えるの ヴェニヴェニヴェン 浮気なささやき 解っているのに いつも私が負けるの ヴェニヴェニヴェン | 美輪明宏 | 南谷寝二 | Gomez Martinez Rafeal・Retana Alvaro | | 甘い言葉に 女は弱いもの 月の光に濡れて 夢を見るのよ 憎い人ね 冷たい横顔 くやしいけれど いつも私が負けるの 甘い口吻 女はつらいの 風の吹くまま揺れて 胸が震えるの ヴェニヴェニヴェン 浮気なささやき 解っているのに いつも私が負けるの ヴェニヴェニヴェン |
モンテカルロの一夜灯がうるむ 港の町で 行きずりに 目と目があった 恋の風踊るタンゴ 夜がふける 名前も聞かずに 別れたあの人は 燃える甘いキスを 残して消えた 夢みる唇 心もしびれて 忘れられない 濡れた瞳 夜はあけて 朝のベッドに 燃え残る 夢の花びら 赤いバラ露に ぬれて 胸に沁みる 海から吹く風 教えておくれよ 恋しあの人 いまはいずこ | 美輪明宏 | 南谷寝二 | Werner Richard Heymann・Robert Gilbert | | 灯がうるむ 港の町で 行きずりに 目と目があった 恋の風踊るタンゴ 夜がふける 名前も聞かずに 別れたあの人は 燃える甘いキスを 残して消えた 夢みる唇 心もしびれて 忘れられない 濡れた瞳 夜はあけて 朝のベッドに 燃え残る 夢の花びら 赤いバラ露に ぬれて 胸に沁みる 海から吹く風 教えておくれよ 恋しあの人 いまはいずこ |
人の気も知らないで昨夜もあんたは帰らなかった。 そして、今頃帰って来た。 もぎたての林檎のように、無邪気な頬で「愛してるよ」なんて嘘を言う。 いいえ、愛なんて そんなものじゃないのに。 あんたは愛を知らない 本当の愛を あんたの大きな瞳には 快楽と 嘘ばかり 鼻唄まじり 私の愛を 笑い さげすむ あんたは 愛を知らない 哀れな つばめよ 私にだって若い時があったわ。でも若さって残酷なものね。 冷酷・ごうまん・気まぐれ、私はいまその残酷な若さに宝石やお金を貢いで しがみついて生きているんだ。 若さを 振りかざして あたしを 責める すがれば 冷たい眼で かまわなけりゃ 拗ねたり 疲れ果てて ひざまずけば 「年だよ」と からかう あんたは愛を 知らない ほんとに知らない | 美輪明宏 | 南谷寝二 | Maurice Aufret・Guy Zoka | | 昨夜もあんたは帰らなかった。 そして、今頃帰って来た。 もぎたての林檎のように、無邪気な頬で「愛してるよ」なんて嘘を言う。 いいえ、愛なんて そんなものじゃないのに。 あんたは愛を知らない 本当の愛を あんたの大きな瞳には 快楽と 嘘ばかり 鼻唄まじり 私の愛を 笑い さげすむ あんたは 愛を知らない 哀れな つばめよ 私にだって若い時があったわ。でも若さって残酷なものね。 冷酷・ごうまん・気まぐれ、私はいまその残酷な若さに宝石やお金を貢いで しがみついて生きているんだ。 若さを 振りかざして あたしを 責める すがれば 冷たい眼で かまわなけりゃ 拗ねたり 疲れ果てて ひざまずけば 「年だよ」と からかう あんたは愛を 知らない ほんとに知らない |
ポエマ夜……… 灯も暗く 恋……… 胸の傷のあとよ 影……… すすり泣いて 心にわびしく 揺れる 愛……… 破れた手紙よ 涙……… 色あせた文字よ ああ 今宵も ひとり読んで 更けてゆく 風……… 灯も消えて 夜……… 長くてさみしい 月……… 青く冴えて むかしの面影 映す 窓……… 星影ふるえて 夢……… 色あせたバラの ああ はなびら 散らしながら 泣くのよ | 美輪明宏 | 南谷寝二 | Melfi A.Mario・Bianco E.Vincent | | 夜……… 灯も暗く 恋……… 胸の傷のあとよ 影……… すすり泣いて 心にわびしく 揺れる 愛……… 破れた手紙よ 涙……… 色あせた文字よ ああ 今宵も ひとり読んで 更けてゆく 風……… 灯も消えて 夜……… 長くてさみしい 月……… 青く冴えて むかしの面影 映す 窓……… 星影ふるえて 夢……… 色あせたバラの ああ はなびら 散らしながら 泣くのよ |
妾のジゴロ妾の男 可愛いジゴロ 燃える眼差しの 愛してくれは しないけど でもあたしは好きよ 彼の言葉は嘘だらけ 女は欺される でもそれは あの人があまりにも そうよ 素敵だから あの人の胸に 抱かれるたび はかない望みをかけるの いつまでも いつまでも あたしだけのものに していたいと けれどもあたしがあんたに あげられるものときたら それはただ あんたがばかにする 真心だけなの あたしの男 可愛いツバメ 燃える眼差しの 愛してくれはしないけど でもあたしは好きよ 彼の言葉は嘘だらけ 女は欺される でも別れることは 死んでもできない あたしは愛しているんだもの | 美輪明宏 | 美輪明宏 | Andre Mauprey・Jean Lenoir・Leonello Casucci | | 妾の男 可愛いジゴロ 燃える眼差しの 愛してくれは しないけど でもあたしは好きよ 彼の言葉は嘘だらけ 女は欺される でもそれは あの人があまりにも そうよ 素敵だから あの人の胸に 抱かれるたび はかない望みをかけるの いつまでも いつまでも あたしだけのものに していたいと けれどもあたしがあんたに あげられるものときたら それはただ あんたがばかにする 真心だけなの あたしの男 可愛いツバメ 燃える眼差しの 愛してくれはしないけど でもあたしは好きよ 彼の言葉は嘘だらけ 女は欺される でも別れることは 死んでもできない あたしは愛しているんだもの |