「さくら吹雪」より 夫婦桜おまえを支えて おれは生きる おまえの助けで おれが生かされる ふたりの道が 合わさって 人という字に なった朝 夫婦桜の夫婦桜の 花が咲く おまえのこころが おれのこころ おまえの笑顔が おれのやすらぎさ ふたりが歩く その道は 山も涙の 川もある 明日を信じて明日を信じて 春が来る おまえのいのちは おれのいのち おまえの夢には おれの夢が住む ふたりでひとり いつの日も そっと寄りそう 人生に 桜吹雪が桜吹雪が ふりそそぐ | 杉良太郎 | いではく | 遠藤実 | | おまえを支えて おれは生きる おまえの助けで おれが生かされる ふたりの道が 合わさって 人という字に なった朝 夫婦桜の夫婦桜の 花が咲く おまえのこころが おれのこころ おまえの笑顔が おれのやすらぎさ ふたりが歩く その道は 山も涙の 川もある 明日を信じて明日を信じて 春が来る おまえのいのちは おれのいのち おまえの夢には おれの夢が住む ふたりでひとり いつの日も そっと寄りそう 人生に 桜吹雪が桜吹雪が ふりそそぐ |
心くばり秋には枯葉が舗道に ハラハラこぼれ落ちて 一日黄色く輝き 三日たてば色褪せ 永遠を信じた恋でも いつかそうなる 小枝を離れるつらい季節がきっと来る それでも ふたりは 信じて 愛して 生きたいね 日ぐれの虹ほど大きく きれいにきらめくが 吐息をつく間に儚く 夜の空にまぎれる 消える筈ないしあわせ 強く抱いても 不幸に泣きたい寒い季節がやって来る それでも ふたりは 信じて 愛して 生きたいね この世の光を集めて まぶしいバラでさえ ふち目をそらした間に 一つ二つ散るもの 終わりないよな夢だと 思いたくても 笑顔をくもらす暗い季節がそっと来る それでも ふたりは 信じて 愛して 生きたいね | 杉良太郎 | 阿久悠 | 彩木雅夫 | | 秋には枯葉が舗道に ハラハラこぼれ落ちて 一日黄色く輝き 三日たてば色褪せ 永遠を信じた恋でも いつかそうなる 小枝を離れるつらい季節がきっと来る それでも ふたりは 信じて 愛して 生きたいね 日ぐれの虹ほど大きく きれいにきらめくが 吐息をつく間に儚く 夜の空にまぎれる 消える筈ないしあわせ 強く抱いても 不幸に泣きたい寒い季節がやって来る それでも ふたりは 信じて 愛して 生きたいね この世の光を集めて まぶしいバラでさえ ふち目をそらした間に 一つ二つ散るもの 終わりないよな夢だと 思いたくても 笑顔をくもらす暗い季節がそっと来る それでも ふたりは 信じて 愛して 生きたいね |
恋の町札幌時計台の 下で逢って 私の恋は はじまりました だまってあなたに ついてくだけで 私はとても 幸せだった 夢のような 恋のはじめ 忘れはしない 恋の町札幌 はじめて恋を 知った私 やさしい空を 見上げて泣いたの 女になる日 だれかの愛が 見知らぬ夜の 扉を開く 私だけの 心の町 アカシヤも散った 恋の町札幌 淋しい時 むなしい時 私はいつも この町に来るの どこかちがうの この町だけは なぜか私に やさしくするの 恋人なのね 故里なのね ありがとう私の 恋の町札幌 | 杉良太郎 | 浜口庫之助 | 浜口庫之助 | | 時計台の 下で逢って 私の恋は はじまりました だまってあなたに ついてくだけで 私はとても 幸せだった 夢のような 恋のはじめ 忘れはしない 恋の町札幌 はじめて恋を 知った私 やさしい空を 見上げて泣いたの 女になる日 だれかの愛が 見知らぬ夜の 扉を開く 私だけの 心の町 アカシヤも散った 恋の町札幌 淋しい時 むなしい時 私はいつも この町に来るの どこかちがうの この町だけは なぜか私に やさしくするの 恋人なのね 故里なのね ありがとう私の 恋の町札幌 |
恋する女殺し文句に 酔わされて 分かっていながら 負けた夜 女はどうして 我が身を焦がす 夢がほしいと 泣いたりしない 私 一度でいいわ あなたの真心 抱きたいの 気障で女を 弄ぶ あなたは狡(ずる)いわ 身勝手よ 心にたまった この寂しさは 熱いお酒が 流してくれる 私 約束するわ 涙は見せない 明日のため 花は咲いても 色あせる 限りがあるのよ 人生は それでもこの恋 あぁ捨てきれず 二つの影は 何処までのびる 私 命の限り あきらめないわ はなさない | 杉良太郎 | 大地良 | 大地良 | 竜崎孝路 | 殺し文句に 酔わされて 分かっていながら 負けた夜 女はどうして 我が身を焦がす 夢がほしいと 泣いたりしない 私 一度でいいわ あなたの真心 抱きたいの 気障で女を 弄ぶ あなたは狡(ずる)いわ 身勝手よ 心にたまった この寂しさは 熱いお酒が 流してくれる 私 約束するわ 涙は見せない 明日のため 花は咲いても 色あせる 限りがあるのよ 人生は それでもこの恋 あぁ捨てきれず 二つの影は 何処までのびる 私 命の限り あきらめないわ はなさない |
恋しぐれ古い女と 言われても 私はあなたに つくすだけ すみを流した 日本海 苦しみ呼んで 心が揺れる あぁ 風が吹く 恋しぐれ がまんしろよと 言われても あなた以外は 見えないの 抱いてください 折れるほど 曇る景色は 涙のせいか あぁ 離れない 恋しぐれ 苦労させたと 言われても 私はそれが うれしいの あなたの手紙 にぎりしめ ダイヤの乱れ 私の心 あぁ かきむしる 恋しぐれ | 杉良太郎 | 大地良 | 大地良 | 南郷達也 | 古い女と 言われても 私はあなたに つくすだけ すみを流した 日本海 苦しみ呼んで 心が揺れる あぁ 風が吹く 恋しぐれ がまんしろよと 言われても あなた以外は 見えないの 抱いてください 折れるほど 曇る景色は 涙のせいか あぁ 離れない 恋しぐれ 苦労させたと 言われても 私はそれが うれしいの あなたの手紙 にぎりしめ ダイヤの乱れ 私の心 あぁ かきむしる 恋しぐれ |
恋石火切りもせぬのに 血をふきあげる そんな恋には 二度とは逢えぬ そうだよいつかは 散る身じゃないか いいからそのまま 抱き合って 男花女花(おばなめばな)の 火柱あげりゃ 暗夜航路の 灯りになるさ 一緒にいなけりゃ 呼吸(いき)もできない できぬ証しを 見せろとせまる 世間のまなこを まっすぐうけて いいからしっかり 寄り添って 命ぎりぎり ぎりぎり燃えりゃ 暗夜航路の 灯りになるさ あっという間に 時が流れる 季節季節の 春待つよりも 好いて好かれた 一ッ石(いし) いいからそのまま 動かずに 燃えて燃やして 石火になりゃァ 暗夜航路の 灯りになるさ | 杉良太郎 | 川内康範 | 曽根幸明 | 櫻庭伸幸 | 切りもせぬのに 血をふきあげる そんな恋には 二度とは逢えぬ そうだよいつかは 散る身じゃないか いいからそのまま 抱き合って 男花女花(おばなめばな)の 火柱あげりゃ 暗夜航路の 灯りになるさ 一緒にいなけりゃ 呼吸(いき)もできない できぬ証しを 見せろとせまる 世間のまなこを まっすぐうけて いいからしっかり 寄り添って 命ぎりぎり ぎりぎり燃えりゃ 暗夜航路の 灯りになるさ あっという間に 時が流れる 季節季節の 春待つよりも 好いて好かれた 一ッ石(いし) いいからそのまま 動かずに 燃えて燃やして 石火になりゃァ 暗夜航路の 灯りになるさ |
くちなしの花いまでは指輪も まわるほど やせてやつれた おまえのうわさ くちなしの花の 花のかおりが 旅路のはてまで ついてくる くちなしの 白い花 おまえのような 花だった わがままいっては 困らせた 子供みたいな あの日のおまえ くちなしの雨の 雨のわかれが 今でもこころを しめつける くちなしの 白い花 おまえのような 花だった 小さなしあわせ それさえも 捨ててしまった 自分の手から くちなしの花を 花を見るたび 淋しい笑顔が またうかぶ くちなしの 白い花 おまえのような 花だった | 杉良太郎 | 水木かおる | 遠藤実 | | いまでは指輪も まわるほど やせてやつれた おまえのうわさ くちなしの花の 花のかおりが 旅路のはてまで ついてくる くちなしの 白い花 おまえのような 花だった わがままいっては 困らせた 子供みたいな あの日のおまえ くちなしの雨の 雨のわかれが 今でもこころを しめつける くちなしの 白い花 おまえのような 花だった 小さなしあわせ それさえも 捨ててしまった 自分の手から くちなしの花を 花を見るたび 淋しい笑顔が またうかぶ くちなしの 白い花 おまえのような 花だった |
霧の波止場霧にけむる 港に立ち 口笛を吹けば はるか沖に むせぶような 汽笛が呼ぶよ 目をとじれば 過ぎた日々の 面影よぎり まるで朽ちた船のように 心がきしむ アーアー帰らぬ人 何処にいるか 幸せならば 群れにはぐれたのか カモメよ おまえも ひとり 誰もいない 波止場に降る 霧雨がすゝりないて 聞こえる 馬鹿な俺を 責めるよ 今も 何故あの時 強い愛で お前を奪い いっそ死んでしまうことが 出来なかったのか アーアー いとしい人 夢でいつか幸せあげるよ 愛にはぐれたのか カモメよ おまえも ひとり アーアー いとしい人 夢でいつか幸せあげるよ 愛にはぐれたのか カモメよ おまえも ひとり | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 杉良太郎 | | 霧にけむる 港に立ち 口笛を吹けば はるか沖に むせぶような 汽笛が呼ぶよ 目をとじれば 過ぎた日々の 面影よぎり まるで朽ちた船のように 心がきしむ アーアー帰らぬ人 何処にいるか 幸せならば 群れにはぐれたのか カモメよ おまえも ひとり 誰もいない 波止場に降る 霧雨がすゝりないて 聞こえる 馬鹿な俺を 責めるよ 今も 何故あの時 強い愛で お前を奪い いっそ死んでしまうことが 出来なかったのか アーアー いとしい人 夢でいつか幸せあげるよ 愛にはぐれたのか カモメよ おまえも ひとり アーアー いとしい人 夢でいつか幸せあげるよ 愛にはぐれたのか カモメよ おまえも ひとり |
吉良の仁吉海道名物 数あれど 三河音頭に 打ち太鼓 ちょいと太田の 仁吉(にきち)どん 後ろ姿の 粋(いき)なこと 吉良の港は おぼろ月 泣けば乱れる 黒髪の 赤いてがらも 痛ましや お菊十八 恋女房 引くに引かれぬ 意地の道 止めてくれるな 名がすたる いやな渡世の 一本刀 辛い別離を なぜきらぬ 嫁と呼ばれて まだ三月(みつき) ほんに儚(はかな)い 夢のあと 行かせともなや 荒神(こうじん)山へ 行けば血の雨 涙雨 | 杉良太郎 | 萩原四朗 | 山下五朗 | | 海道名物 数あれど 三河音頭に 打ち太鼓 ちょいと太田の 仁吉(にきち)どん 後ろ姿の 粋(いき)なこと 吉良の港は おぼろ月 泣けば乱れる 黒髪の 赤いてがらも 痛ましや お菊十八 恋女房 引くに引かれぬ 意地の道 止めてくれるな 名がすたる いやな渡世の 一本刀 辛い別離を なぜきらぬ 嫁と呼ばれて まだ三月(みつき) ほんに儚(はかな)い 夢のあと 行かせともなや 荒神(こうじん)山へ 行けば血の雨 涙雨 |
君は人のために死ねるか昨日ひとりの男が死んだ 戦って戦って ひっそり死んだ あいつは何の取り柄もない 素寒貧な若ものだった しかしあいつは知っていた熱い涙を 戦って死ぬことを どうして死んだのかとは 訊かない訊かない でもあいつの青春は 何処へ何処へ埋めてやればいい 君は人のために死ねるか 君は人のために死ねるか あいつの名はポリスマン 昔 人は戦さで死んだ 国のため戦って 黙って死んだ いま熱い血は何処にもない 泣くことさえ人は忘れた しかし世慣れたさゝやきや薄ら笑いで 倖せを守れるか 明日に男が死んで 消えても消えても 花も言葉もいらない 風が空を過ぎたら忘れてほしい 君は人のために死ねるか 君は人のために死ねるか そいつの名はポリスマン 許せない奴がいる 許せない事がある だから倒れても倒れても 立ち上る立ち上がる 俺の名前はポリスマン | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 遠藤実 | | 昨日ひとりの男が死んだ 戦って戦って ひっそり死んだ あいつは何の取り柄もない 素寒貧な若ものだった しかしあいつは知っていた熱い涙を 戦って死ぬことを どうして死んだのかとは 訊かない訊かない でもあいつの青春は 何処へ何処へ埋めてやればいい 君は人のために死ねるか 君は人のために死ねるか あいつの名はポリスマン 昔 人は戦さで死んだ 国のため戦って 黙って死んだ いま熱い血は何処にもない 泣くことさえ人は忘れた しかし世慣れたさゝやきや薄ら笑いで 倖せを守れるか 明日に男が死んで 消えても消えても 花も言葉もいらない 風が空を過ぎたら忘れてほしい 君は人のために死ねるか 君は人のために死ねるか そいつの名はポリスマン 許せない奴がいる 許せない事がある だから倒れても倒れても 立ち上る立ち上がる 俺の名前はポリスマン |
気づいていた二人うすうす二人は気づいてた とっくに二人は気づいてた 二人で映画を見た帰り 夕陽に包まれ 並んで歩く 「恋人みたいにみえるわ」と 俺のセーター握りしめ 熱い瞳が目の前に 思わず君を抱いていた 友達でいた はずなのに 二人でチャペルの 鐘を聞き 紙の吹雪が舞い上がる こんなに早くていいのかと 小さなアパート リビングで TVをつければ 別れのドラマ 交わす会話もなくなって 君は寝返り打ちながら ため息まじり つぶやいた「友達でいたはずなのに」 言われて思わず うなずいた 離婚届けを見る二人 周りの意見を聞いたなら こんなことにはならなんだ 周りはうすうす気づいてた 二人はもとから気づいてた あの時とっくに気づいてた 映画のようにいかないと | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 弦哲也 | 田村武也 | うすうす二人は気づいてた とっくに二人は気づいてた 二人で映画を見た帰り 夕陽に包まれ 並んで歩く 「恋人みたいにみえるわ」と 俺のセーター握りしめ 熱い瞳が目の前に 思わず君を抱いていた 友達でいた はずなのに 二人でチャペルの 鐘を聞き 紙の吹雪が舞い上がる こんなに早くていいのかと 小さなアパート リビングで TVをつければ 別れのドラマ 交わす会話もなくなって 君は寝返り打ちながら ため息まじり つぶやいた「友達でいたはずなのに」 言われて思わず うなずいた 離婚届けを見る二人 周りの意見を聞いたなら こんなことにはならなんだ 周りはうすうす気づいてた 二人はもとから気づいてた あの時とっくに気づいてた 映画のようにいかないと |
北の旅人たどりついたら 岬のはずれ 赤い灯が点く ぽつりとひとつ いまでもあなたを 待ってると いとしいおまえの 呼ぶ声が 俺の背中で 潮風(かぜ)になる 夜の釧路は 雨になるだろう ふるい酒場で 噂をきいた 窓のむこうは 木枯まじり 半年まえまで 居たという 泣きぐせ 酒ぐせ 泪ぐせ どこへ去(い)ったか 細い影 夜の函館 霧がつらすぎる 空でちぎれる あの汽笛さえ 泣いて別れる さい果て港 いちどはこの手に 抱きしめて 泣かせてやりたい 思いきり 消えぬ面影 たずねびと 夜の小樽は 雪が肩に舞う | 杉良太郎 | 山口洋子 | 弦哲也 | | たどりついたら 岬のはずれ 赤い灯が点く ぽつりとひとつ いまでもあなたを 待ってると いとしいおまえの 呼ぶ声が 俺の背中で 潮風(かぜ)になる 夜の釧路は 雨になるだろう ふるい酒場で 噂をきいた 窓のむこうは 木枯まじり 半年まえまで 居たという 泣きぐせ 酒ぐせ 泪ぐせ どこへ去(い)ったか 細い影 夜の函館 霧がつらすぎる 空でちぎれる あの汽笛さえ 泣いて別れる さい果て港 いちどはこの手に 抱きしめて 泣かせてやりたい 思いきり 消えぬ面影 たずねびと 夜の小樽は 雪が肩に舞う |
北の女白い氷柱(つらら)で 死ぬことも できるといった 一途(いちず)なおまえ うらみながらも 襟巻きに 俺をつつんで くれるやつ ああ北の女の 情(なさ)けがしみる 燃えてなおさら 白い肌 ひと夜(よ)で帰る わかれをとめた いのち重ねた やどの灯(ひ)が 雪に吹かれて 凍る町 ああ北の女を 忘れはしない 遅い列車を 待ちながら 後から来いと 手紙をわたす そっとうなずく 横顔に むせび泣くよな 雪嵐 ああ北の女よ かわいいやつよ | 杉良太郎 | 池田充男 | 伊藤雪彦 | | 白い氷柱(つらら)で 死ぬことも できるといった 一途(いちず)なおまえ うらみながらも 襟巻きに 俺をつつんで くれるやつ ああ北の女の 情(なさ)けがしみる 燃えてなおさら 白い肌 ひと夜(よ)で帰る わかれをとめた いのち重ねた やどの灯(ひ)が 雪に吹かれて 凍る町 ああ北の女を 忘れはしない 遅い列車を 待ちながら 後から来いと 手紙をわたす そっとうなずく 横顔に むせび泣くよな 雪嵐 ああ北の女よ かわいいやつよ |
北からの手紙愛しながらも 言いだせず 好かれながらも 気がつかず 別れて 一年 たったのか 水色の封筒の お前の名前は ひとり身か 逢いに行きたい 飛んで行きたいよ 北のふるさと 坂のある町 他人の幸せ こわすまい 俺が耐えたら いいんだと あきらめかけてた 男恋 便箋を ひろげれば 愛していますと 書いてある お前迎えに 飛んで行きたいよ 北のふるさと さびれた波止場 都会ぐらしは つらかろう いっそ田舎で 生きようか どこでも いいのさ 二人なら このあとの人生を おまかせしますと 言う手紙 逢いに行きたい 抱いてやりたいよ 北のふるさと 海峡こえて | 杉良太郎 | なかにし礼 | 弦哲也 | | 愛しながらも 言いだせず 好かれながらも 気がつかず 別れて 一年 たったのか 水色の封筒の お前の名前は ひとり身か 逢いに行きたい 飛んで行きたいよ 北のふるさと 坂のある町 他人の幸せ こわすまい 俺が耐えたら いいんだと あきらめかけてた 男恋 便箋を ひろげれば 愛していますと 書いてある お前迎えに 飛んで行きたいよ 北のふるさと さびれた波止場 都会ぐらしは つらかろう いっそ田舎で 生きようか どこでも いいのさ 二人なら このあとの人生を おまかせしますと 言う手紙 逢いに行きたい 抱いてやりたいよ 北のふるさと 海峡こえて |
きずなあなたがいのちと 帰る背中に 泣きながら しがみつく いとしいおまえ 苦労をかけると 心でわびて 肩よせくぐった 縄のれん 熱めの酒が 熱めの酒がしみてくる 世間の噂が こころにささる つらさにも なれたわと 言ってたおまえ わずかの酒にも ほほそめながら はなやぐおまえを みていると すさんだおれが すさんだおれが洗われる あなたのともした 愛の灯りを 生きがいに 暮らすわと けなげなおまえ 男の涙は 見せないけれど おまえのこころにゃ 負けたよと 絆の糸を 絆の糸をかたく抱く | 杉良太郎 | いではく | 遠藤実 | | あなたがいのちと 帰る背中に 泣きながら しがみつく いとしいおまえ 苦労をかけると 心でわびて 肩よせくぐった 縄のれん 熱めの酒が 熱めの酒がしみてくる 世間の噂が こころにささる つらさにも なれたわと 言ってたおまえ わずかの酒にも ほほそめながら はなやぐおまえを みていると すさんだおれが すさんだおれが洗われる あなたのともした 愛の灯りを 生きがいに 暮らすわと けなげなおまえ 男の涙は 見せないけれど おまえのこころにゃ 負けたよと 絆の糸を 絆の糸をかたく抱く |
神様への手紙私は神様に 手紙を書きました 世界のあちこちで 戦争が続いて 罪のない人々が亡くなり 飢えに苦しんでいます 大震災で多くの人が命を落とし 津波にさらわれ 原発事故で苦しみ 心優しい人や 子供達の命を奪ってゆきました 人間はこれまで 生活が苦しくても あなたに手を合わせ、お賽銭をあげて できるだけのことをしてきましたね 人間は図に乗り 「家内安全」「商売繁盛」「幸せになりたい」と 神様 あなたも頼まれすぎてお疲れですか? まさか 聞き流していないでしょうね それともあなたは もともといないのですか 信仰心が足りないなんて 言わないでくださいね 神様 お許しください 私 言い過ぎました もし この手紙を読んでいただけたら 人々の苦しみに手を 差し伸べていただきますように 今の世の中だからこそ 余計にあなたは必要とされているのです 神様への手紙 どうかどうかどうか どうか届きますように 神様への手紙 どうかどうかどうか どうか届きますように 神様への手紙 どうかどうかどうか どうか届きますように | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 弦哲也 | 若草恵 | 私は神様に 手紙を書きました 世界のあちこちで 戦争が続いて 罪のない人々が亡くなり 飢えに苦しんでいます 大震災で多くの人が命を落とし 津波にさらわれ 原発事故で苦しみ 心優しい人や 子供達の命を奪ってゆきました 人間はこれまで 生活が苦しくても あなたに手を合わせ、お賽銭をあげて できるだけのことをしてきましたね 人間は図に乗り 「家内安全」「商売繁盛」「幸せになりたい」と 神様 あなたも頼まれすぎてお疲れですか? まさか 聞き流していないでしょうね それともあなたは もともといないのですか 信仰心が足りないなんて 言わないでくださいね 神様 お許しください 私 言い過ぎました もし この手紙を読んでいただけたら 人々の苦しみに手を 差し伸べていただきますように 今の世の中だからこそ 余計にあなたは必要とされているのです 神様への手紙 どうかどうかどうか どうか届きますように 神様への手紙 どうかどうかどうか どうか届きますように 神様への手紙 どうかどうかどうか どうか届きますように |
風の想い―男のこころ―過去(むかし)をいえば 俺だって 他人(ひと)には話せぬ 傷がある おまえの泪の 一生ぶんを いまはだまって 抱いてやりたい ああ男ってやつは 惚れた女に そっとそっとそっといつでも 青い少年(こころ)を隠してる ゆるめにあわす 衿もとに 苦労と優しさ 見えかくれ おくれ毛撫でてる しぐさにさえも ふいに愛(いと)しさ こみあげてくる ああ男ってやつは 惚れた女に どこかどこかどこか強がる 弱いけものさひとすじの 互いに遠い まわり道 してきた女と こんな俺 探していたよと 眼だけで語る 会えば短い 会えなきゃ長い…… ああ男ってやつは 惚れた女に なぜかなぜかなぜかいえない 風の本音のひと言が | 杉良太郎 | 山口洋子 | 弦哲也 | | 過去(むかし)をいえば 俺だって 他人(ひと)には話せぬ 傷がある おまえの泪の 一生ぶんを いまはだまって 抱いてやりたい ああ男ってやつは 惚れた女に そっとそっとそっといつでも 青い少年(こころ)を隠してる ゆるめにあわす 衿もとに 苦労と優しさ 見えかくれ おくれ毛撫でてる しぐさにさえも ふいに愛(いと)しさ こみあげてくる ああ男ってやつは 惚れた女に どこかどこかどこか強がる 弱いけものさひとすじの 互いに遠い まわり道 してきた女と こんな俺 探していたよと 眼だけで語る 会えば短い 会えなきゃ長い…… ああ男ってやつは 惚れた女に なぜかなぜかなぜかいえない 風の本音のひと言が |
風暦生きていたなら いつかは負ける そのときおまえが いないとつらい たった一言 この一言に 辿りつくまで 長かった 俺とおまえの 俺とおまえの 風暦 いつも俺達 あぶない川を 流されかけては 超えてきた 苦労させたが おまえの他に 惚れた女は いなかった 俺とおまえの 俺とおまえの 風暦 どこをどうして 歩いてきたか これからどうして 歩いてゆくか きっと答えは これからだろう 花の笑顔が あればいい 俺とおまえの 俺とおまえの 風暦 | 杉良太郎 | 坂口照幸 | 弦哲也 | 前田俊明 | 生きていたなら いつかは負ける そのときおまえが いないとつらい たった一言 この一言に 辿りつくまで 長かった 俺とおまえの 俺とおまえの 風暦 いつも俺達 あぶない川を 流されかけては 超えてきた 苦労させたが おまえの他に 惚れた女は いなかった 俺とおまえの 俺とおまえの 風暦 どこをどうして 歩いてきたか これからどうして 歩いてゆくか きっと答えは これからだろう 花の笑顔が あればいい 俺とおまえの 俺とおまえの 風暦 |
風が吹くまま茜色に染まる 町並みつめていれば 明日はいいことありそうな 気がするだろう ひとり寝の 淋しさに愛を知り 肩を寄せ ぬくもりを さぐりあうのが 俺達ふたり 風が吹くまま 時が往くまま この身をまかせて 生きてゆきたい 子供の歌声が 聞こえる夕暮れ刻(とき)に 人は誰もがあたたかな 家路を思う ささやかな幸せを 分かちあい ほほえみを かわしての 暮らしが似あう 俺達ふたり 風が吹くまま 時が往くまま この身をまかせて 生きてゆきたい 身にあまる 望みなど 抱くことも 夢にさえ みることが なくてもいいさ 俺達ふたり 風が吹くまま 時が往くまま この身をまかせて 生きてゆきたい | 杉良太郎 | いではく | 遠藤実 | | 茜色に染まる 町並みつめていれば 明日はいいことありそうな 気がするだろう ひとり寝の 淋しさに愛を知り 肩を寄せ ぬくもりを さぐりあうのが 俺達ふたり 風が吹くまま 時が往くまま この身をまかせて 生きてゆきたい 子供の歌声が 聞こえる夕暮れ刻(とき)に 人は誰もがあたたかな 家路を思う ささやかな幸せを 分かちあい ほほえみを かわしての 暮らしが似あう 俺達ふたり 風が吹くまま 時が往くまま この身をまかせて 生きてゆきたい 身にあまる 望みなど 抱くことも 夢にさえ みることが なくてもいいさ 俺達ふたり 風が吹くまま 時が往くまま この身をまかせて 生きてゆきたい |
かえっておいでさがさないで欲しいと 手紙を残して 雨にふりしきる夜から おまえはいない 白いエプロン 新妻らしく 朝は優しい くちづけで めざめたあの日に 泣けてくる あやまちは せめないよ 帰っておいで…… せまい部屋もいまでは 淋しい広い 肩を抱きよせた写真のおまえは笑ってる 貧しさに負け あの店にゆき 強いお酒に 傷ついた おまえをもう一度 許したい あやまちは せめないよ 帰っておいで…… 白いエプロン 新妻らしく 朝は優しい くちづけで めざめたあの日に 泣けてくる あやまちは せめないよ 帰っておいで…… | 杉良太郎 | 遠藤実 | 遠藤実 | | さがさないで欲しいと 手紙を残して 雨にふりしきる夜から おまえはいない 白いエプロン 新妻らしく 朝は優しい くちづけで めざめたあの日に 泣けてくる あやまちは せめないよ 帰っておいで…… せまい部屋もいまでは 淋しい広い 肩を抱きよせた写真のおまえは笑ってる 貧しさに負け あの店にゆき 強いお酒に 傷ついた おまえをもう一度 許したい あやまちは せめないよ 帰っておいで…… 白いエプロン 新妻らしく 朝は優しい くちづけで めざめたあの日に 泣けてくる あやまちは せめないよ 帰っておいで…… |
女の意地こんなに 別れが苦しいものなら 二度と恋など したくはないわ 忘れられない あの人だけど 別れにゃならない 女の意地なの 二度と逢うまい 別れた人に 逢えば未練の 涙をさそう 夜風つめたく まぶたにしみて 女心は はかなく悲し 想いだすまい 別れた人を 女心は頼りないのよ 涙こらえて 夜空を仰げば またたく星が にじんでこぼれた | 杉良太郎 | 鈴木道明 | 鈴木道明 | | こんなに 別れが苦しいものなら 二度と恋など したくはないわ 忘れられない あの人だけど 別れにゃならない 女の意地なの 二度と逢うまい 別れた人に 逢えば未練の 涙をさそう 夜風つめたく まぶたにしみて 女心は はかなく悲し 想いだすまい 別れた人を 女心は頼りないのよ 涙こらえて 夜空を仰げば またたく星が にじんでこぼれた |
俺は問題無ノ介人の住むとこ 鬼が住む 何がどうして こうなったのか 悪い奴らが多すぎる 無理を通して 行く気なら 斬って始末をしてやろう 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 悩み抱えて 生きて行く 弱いものには 牙をむく 隙を狙って巻き上げる 闇にうごめく 人間は 斬って始末をしてやろう 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 女に好かれ 気が引ける 俺の女房の おまると二人 金で心を売るものか 仲を裂こうと する気なら 斬って始末をしてやろう 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 弦哲也 | 竜崎孝路 | 人の住むとこ 鬼が住む 何がどうして こうなったのか 悪い奴らが多すぎる 無理を通して 行く気なら 斬って始末をしてやろう 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 悩み抱えて 生きて行く 弱いものには 牙をむく 隙を狙って巻き上げる 闇にうごめく 人間は 斬って始末をしてやろう 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 女に好かれ 気が引ける 俺の女房の おまると二人 金で心を売るものか 仲を裂こうと する気なら 斬って始末をしてやろう 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 |
俺は待ってるぜ霧が流れて むせぶよな波止場 思い出させてヨー また泣ける 海を渡って それきり逢えぬ 昔馴染の こゝろと心 帰りくる日を たゞそれだけを 俺は待ってるぜ どらの響きも やるせなく消えて 泣いて未練をヨー 告げるのに かわいお前にゃ 何時また逢える 無事でいるなら せめての便り 海のカモメに 託してお呉れ 俺は待ってるぜ | 杉良太郎 | 石崎正美 | 上原賢六 | | 霧が流れて むせぶよな波止場 思い出させてヨー また泣ける 海を渡って それきり逢えぬ 昔馴染の こゝろと心 帰りくる日を たゞそれだけを 俺は待ってるぜ どらの響きも やるせなく消えて 泣いて未練をヨー 告げるのに かわいお前にゃ 何時また逢える 無事でいるなら せめての便り 海のカモメに 託してお呉れ 俺は待ってるぜ |
俺はお前に弱いんだつれないそぶり したけれど 俺の胸は 燃えている 好きだと云えぬ 何故云えぬ 古い傷あと あるからさ ただそれだけ いつも別れる さよならと 暗い露地の 曲り角 やさしく抱いて 何故やれぬ うぶなお前を みつめたら ただ泣けるぜ 今日も明日も あえるのに 無理を云って 困らせる 叱ってやれぬ 何故だろう 俺はお前に 弱いんだ ただそれだけ | 杉良太郎 | 石巻宗一郎 | バッキー白片 | | つれないそぶり したけれど 俺の胸は 燃えている 好きだと云えぬ 何故云えぬ 古い傷あと あるからさ ただそれだけ いつも別れる さよならと 暗い露地の 曲り角 やさしく抱いて 何故やれぬ うぶなお前を みつめたら ただ泣けるぜ 今日も明日も あえるのに 無理を云って 困らせる 叱ってやれぬ 何故だろう 俺はお前に 弱いんだ ただそれだけ |
おれの道役者、役者というけれど 我が身を削って 回りを照らす 世話場の話に泣かされて 大向うまでも涙声 われる拍手に 男勝負の 男勝負の 正念場 演ずることは 易しいが 役になりきる 難かしさ 奈落にじっと立ちすくみ 叶わぬまでもどこまでも 吐いた台詞に 男一筋 男一筋 夢舞台 師匠しらずの 芝居ゆえ 芸のくるしみ 吐く血潮 たとえ鬼だと云われても あまえに許さぬ芸の道 一心不乱 男生命の 男生命の 晴れ舞台 今日のめでたい 千穐楽を 祝ってくれた 皆様へ 初日に返って応えたい 役者冥利に心で泣いて 命を燃やす 男花道 男花道 華舞台 | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 安藤実親 | 丸山雅仁 | 役者、役者というけれど 我が身を削って 回りを照らす 世話場の話に泣かされて 大向うまでも涙声 われる拍手に 男勝負の 男勝負の 正念場 演ずることは 易しいが 役になりきる 難かしさ 奈落にじっと立ちすくみ 叶わぬまでもどこまでも 吐いた台詞に 男一筋 男一筋 夢舞台 師匠しらずの 芝居ゆえ 芸のくるしみ 吐く血潮 たとえ鬼だと云われても あまえに許さぬ芸の道 一心不乱 男生命の 男生命の 晴れ舞台 今日のめでたい 千穐楽を 祝ってくれた 皆様へ 初日に返って応えたい 役者冥利に心で泣いて 命を燃やす 男花道 男花道 華舞台 |
俺のうた辛い時には 拳(こぶし)をにぎり 天を睨(にら)んで 生きてきた 神戸で生まれて 霧笛をきいて 負けず嫌いの虫が鳴く 鉄の玉子を 毎日磨け 金(きん)に見えたら ご恩を返す 情けは大阪 育った所 人の痛みがわかる街 夢の東京で ぼうふら役者 いつかは蚊になり刺してやる 男で生まれて 男で生きて 男で死んで いきたいものだ | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 丸山雅仁 | 辛い時には 拳(こぶし)をにぎり 天を睨(にら)んで 生きてきた 神戸で生まれて 霧笛をきいて 負けず嫌いの虫が鳴く 鉄の玉子を 毎日磨け 金(きん)に見えたら ご恩を返す 情けは大阪 育った所 人の痛みがわかる街 夢の東京で ぼうふら役者 いつかは蚊になり刺してやる 男で生まれて 男で生きて 男で死んで いきたいものだ |
おゆき持って生まれた 運命(さだめ)まで 変えることなど 出来ないと 肩に置いた手 ふりきるように 俺の背中に まわって泣いた あれは… おゆきという女 少しおくれて 歩く癖 それを叱って 抱きよせた つゞく坂道 陽の射す場所に 連れて行(ゆ)きたい このまゝそっと あれは… おゆきという女 湯気に浮かんだ 茶柱で 明日を占う 細い指 どこか不幸がとりつきやすい そんな気がする ほくろがひとつ あれは… おゆきという女 | 杉良太郎 | 関根浩子 | 弦哲也 | | 持って生まれた 運命(さだめ)まで 変えることなど 出来ないと 肩に置いた手 ふりきるように 俺の背中に まわって泣いた あれは… おゆきという女 少しおくれて 歩く癖 それを叱って 抱きよせた つゞく坂道 陽の射す場所に 連れて行(ゆ)きたい このまゝそっと あれは… おゆきという女 湯気に浮かんだ 茶柱で 明日を占う 細い指 どこか不幸がとりつきやすい そんな気がする ほくろがひとつ あれは… おゆきという女 |
おもいでの神戸この坂下りたら 海から風が吹く 神戸 元町 ここへ俺を呼ぶ もの言わぬ 過去がある 男の胸には 今もこの俺 迎えてくれるのか 坂の町 海の町 おもいでの神戸 昨日は遠くて あの日が近くなる 酒で忘れて 酒で苦しむよ 面影を 掠(かす)めてく 桜の花にも こころ痛める 「許してくれるかい…」 うしろ影 細い肩 おもいでの神戸 こんなに眠りを 貪(むさぼ)り尽くすのは 神戸 須磨浦 いつの頃だろう 港には 今日も又 入船出船の 俺もここから も一度出直せる 坂の町 海の町 おもいでの神戸 | 杉良太郎 | 坂口照幸 | 弦哲也 | 前田俊明 | この坂下りたら 海から風が吹く 神戸 元町 ここへ俺を呼ぶ もの言わぬ 過去がある 男の胸には 今もこの俺 迎えてくれるのか 坂の町 海の町 おもいでの神戸 昨日は遠くて あの日が近くなる 酒で忘れて 酒で苦しむよ 面影を 掠(かす)めてく 桜の花にも こころ痛める 「許してくれるかい…」 うしろ影 細い肩 おもいでの神戸 こんなに眠りを 貪(むさぼ)り尽くすのは 神戸 須磨浦 いつの頃だろう 港には 今日も又 入船出船の 俺もここから も一度出直せる 坂の町 海の町 おもいでの神戸 |
お前の背中親も知らない 情けもしらぬ 闇にまぎれて 生きてきた そんなこの俺 ささえたお前 抱いた背中に 苦労のあとがある 酒やばくちを仕事といって 一人ぼっちにした俺を 愚痴も言わずに 涙も見せず 抱いた背中に 心と書いてやる 花も咲かせた これから先は 馬鹿はしないさ 泣かさない 俺の命さ はじける笑顔 抱いた背中に 幸せ書いてやる | 杉良太郎 | 大地良 | 大地良 | 竜崎孝路 | 親も知らない 情けもしらぬ 闇にまぎれて 生きてきた そんなこの俺 ささえたお前 抱いた背中に 苦労のあとがある 酒やばくちを仕事といって 一人ぼっちにした俺を 愚痴も言わずに 涙も見せず 抱いた背中に 心と書いてやる 花も咲かせた これから先は 馬鹿はしないさ 泣かさない 俺の命さ はじける笑顔 抱いた背中に 幸せ書いてやる |
おまえとおれそんなに好きじゃなかったんだよ 初めはさ それほど いい女でもないお前にさ どうかしてたよ 俺も だけど…これが男と女かな 俺しかないんだね 俺しかないんだね お前には 何にも出来ないおまえになんで惚れたのか 他にも 好きな女が あゝいたのにさ どうかしてたよ 俺も だけど…幸福にしてみたかった 俺しかないんだね 俺しかないんだね お前には こんなに深くなるのがとってもこわかった 年の差 気にせず燃えて 結ばれた夜 どうかしてたよ 俺も だけど…お前をいまは愛してる 俺しかないんだね 俺しかないんだね お前には | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 遠藤実 | | そんなに好きじゃなかったんだよ 初めはさ それほど いい女でもないお前にさ どうかしてたよ 俺も だけど…これが男と女かな 俺しかないんだね 俺しかないんだね お前には 何にも出来ないおまえになんで惚れたのか 他にも 好きな女が あゝいたのにさ どうかしてたよ 俺も だけど…幸福にしてみたかった 俺しかないんだね 俺しかないんだね お前には こんなに深くなるのがとってもこわかった 年の差 気にせず燃えて 結ばれた夜 どうかしてたよ 俺も だけど…お前をいまは愛してる 俺しかないんだね 俺しかないんだね お前には |
お袋の涙子供の頃 俺は淋しそな お袋の顔を見た 嵐がくると手を引いて あてのない道歩いてた なぜ泣くの どうしたの どうしたの お袋はカサカサした手で 小さな俺の手を強く握った ある朝、俺の旅立つ船を お袋はひとり見送った 見えなくなるまで 見えなくなるまで それから俺に何があったのか 苦労したのか 俺の流す 流す涙は お袋の涙 Hn…Hn…ありがとうお袋 Hn…Hn…ありがとうお袋 お袋は何を楽しみに 俺の行く道 見てゆくか いつの日か帰るから 帰るから 楽しみは何も要らない いつでもおまえには 夢で会えるから 氷の様な冷たい道を お袋は裸足で祈った あの子に倖せを あの子に倖せを それから俺に何があったのか 苦労したのか 俺の流す 流す涙は お袋の涙 やさしさがすべて そう 愛がすべて 想いやりがすべて 愛だけがすべて Hn…Hn…ありがとうお袋 Hn…Hn…ありがとうお袋 | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 横山聖二郎 | 丸山雅仁 | 子供の頃 俺は淋しそな お袋の顔を見た 嵐がくると手を引いて あてのない道歩いてた なぜ泣くの どうしたの どうしたの お袋はカサカサした手で 小さな俺の手を強く握った ある朝、俺の旅立つ船を お袋はひとり見送った 見えなくなるまで 見えなくなるまで それから俺に何があったのか 苦労したのか 俺の流す 流す涙は お袋の涙 Hn…Hn…ありがとうお袋 Hn…Hn…ありがとうお袋 お袋は何を楽しみに 俺の行く道 見てゆくか いつの日か帰るから 帰るから 楽しみは何も要らない いつでもおまえには 夢で会えるから 氷の様な冷たい道を お袋は裸足で祈った あの子に倖せを あの子に倖せを それから俺に何があったのか 苦労したのか 俺の流す 流す涙は お袋の涙 やさしさがすべて そう 愛がすべて 想いやりがすべて 愛だけがすべて Hn…Hn…ありがとうお袋 Hn…Hn…ありがとうお袋 |
男よ酒粕(さけかす)をなめて 酔ったふりする 寂しい男は 好きな女に好きとも言えぬ 蹴った空き缶 空しく響く 鏡の中の自分に 笑って見せる ぎこちなく 完璧な毎日など ないない あり得ない 曇りもあれば 雨もある ステップ次第で 晴れる日もあるさ 君と踊る ダンスのように アーアー…ムゥー…アーアー 男は耐えて ぐっとこらえて 涙は見せない 今では遠い昔の話 言った女に心を魅かれ 鏡の中の自分に 笑って見せる ぎこちなく 完璧な毎日など ないない あり得ない 曇りもあれば 雨もある ステップ次第で 晴れる日もあるさ 君と踊る ダンスのように アーアー…ムゥー…アーアー 完璧な愛や恋など ないない あり得ない 黄昏あとに 開く花 香り漂い 世界も変わるさ 君と踊る ダンスのように アーアー…ムゥー…アーアー | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 杉良太郎 | | 酒粕(さけかす)をなめて 酔ったふりする 寂しい男は 好きな女に好きとも言えぬ 蹴った空き缶 空しく響く 鏡の中の自分に 笑って見せる ぎこちなく 完璧な毎日など ないない あり得ない 曇りもあれば 雨もある ステップ次第で 晴れる日もあるさ 君と踊る ダンスのように アーアー…ムゥー…アーアー 男は耐えて ぐっとこらえて 涙は見せない 今では遠い昔の話 言った女に心を魅かれ 鏡の中の自分に 笑って見せる ぎこちなく 完璧な毎日など ないない あり得ない 曇りもあれば 雨もある ステップ次第で 晴れる日もあるさ 君と踊る ダンスのように アーアー…ムゥー…アーアー 完璧な愛や恋など ないない あり得ない 黄昏あとに 開く花 香り漂い 世界も変わるさ 君と踊る ダンスのように アーアー…ムゥー…アーアー |
男の花道紙のこよりじゃ 魚は釣れぬ 口で世間は 動かせぬ 人は真実(こころ)だ 真実(こころ)がなけりゃ 砂の器の きれいごと どこに男の 男の夢がある 他人の目を見て 間尺を合わす それが出来ない 意地っぱり 情け押し売り はた迷惑と 知って巣ごもり ほととぎす なんで血を吐く 血を吐く 恋未練 ただの石でも 涙で磨きゃ いつか錦の 玉になる 男花道 男の器量 命ひといろ 染めぬいた 意地で引く幕 引く幕 とばす幕 | 杉良太郎 | 松井由利夫 | 遠藤実 | | 紙のこよりじゃ 魚は釣れぬ 口で世間は 動かせぬ 人は真実(こころ)だ 真実(こころ)がなけりゃ 砂の器の きれいごと どこに男の 男の夢がある 他人の目を見て 間尺を合わす それが出来ない 意地っぱり 情け押し売り はた迷惑と 知って巣ごもり ほととぎす なんで血を吐く 血を吐く 恋未練 ただの石でも 涙で磨きゃ いつか錦の 玉になる 男花道 男の器量 命ひといろ 染めぬいた 意地で引く幕 引く幕 とばす幕 |
男の人生泥をつかんで 歩こうと 傷を背負って 歩こうと 歩いた道に 悔はない 俺の選んだ 人生だ 生きてく道は 生きてく道は アー ひとつだけ 気障なようだが この俺に 惚れた女が ひとり居た 真ッ暗闇の 道端で 抱いたあいつの 細い肩 そのぬくもりが そのぬくもりが アー 身に沁みた 過去をほじくりゃ きりがない 俺とあいつの 生きざまを 笑ったやつも いたけれど 俺はうしろを 見たくない あいつが側に あいつが側に アー いる限り | 杉良太郎 | 藤田まさと | 遠藤実 | | 泥をつかんで 歩こうと 傷を背負って 歩こうと 歩いた道に 悔はない 俺の選んだ 人生だ 生きてく道は 生きてく道は アー ひとつだけ 気障なようだが この俺に 惚れた女が ひとり居た 真ッ暗闇の 道端で 抱いたあいつの 細い肩 そのぬくもりが そのぬくもりが アー 身に沁みた 過去をほじくりゃ きりがない 俺とあいつの 生きざまを 笑ったやつも いたけれど 俺はうしろを 見たくない あいつが側に あいつが側に アー いる限り |
男ざかり山の麓で 頂見上げ 夢を背負って 歩き始めた 霧にさまよい 石につまずき やがて自分の 道を見つける それが男の それが男の 人生独り立ち 急な坂道 駆け登るよな 若さ任せの 生きざまだった 雨に打たれて 風に吹かれて 谷へ落ちるか 峠を越すか それが男の それが男の 人生の別れ道 山の麓を 遥か見降ろし 曲がりくねった 足跡を見る 空を遮り 雲を突き抜け 燃えて尽きない 命の炎 今じゃ男も 今じゃ男も 人生真っ盛り | 杉良太郎 | 橘由記 | 猪俣公章 | | 山の麓で 頂見上げ 夢を背負って 歩き始めた 霧にさまよい 石につまずき やがて自分の 道を見つける それが男の それが男の 人生独り立ち 急な坂道 駆け登るよな 若さ任せの 生きざまだった 雨に打たれて 風に吹かれて 谷へ落ちるか 峠を越すか それが男の それが男の 人生の別れ道 山の麓を 遥か見降ろし 曲がりくねった 足跡を見る 空を遮り 雲を突き抜け 燃えて尽きない 命の炎 今じゃ男も 今じゃ男も 人生真っ盛り |
近江八幡堀銭の重さと 涙の重さ 苦労 天秤 弥次郎兵エ 辛抱するんだ 一にも二にも それが近江の 商人や 八幡堀の 水のぬくみを 忘れちゃならぬ 母の情けの 鳥打ち帽子 顔をかくして 手漕ぎ舟 葦の葉かげで 啼く葦切りの 声が恋しい 日の昏れは 八幡堀の 赤い夕陽を こころに画く 無理という字を 両手で揉んで 夢を売るのが 道ならば いつか錦を はじき出す 八幡堀の 月に誓った いのちじゃないか | 杉良太郎 | 松井由利夫 | 遠藤実 | | 銭の重さと 涙の重さ 苦労 天秤 弥次郎兵エ 辛抱するんだ 一にも二にも それが近江の 商人や 八幡堀の 水のぬくみを 忘れちゃならぬ 母の情けの 鳥打ち帽子 顔をかくして 手漕ぎ舟 葦の葉かげで 啼く葦切りの 声が恋しい 日の昏れは 八幡堀の 赤い夕陽を こころに画く 無理という字を 両手で揉んで 夢を売るのが 道ならば いつか錦を はじき出す 八幡堀の 月に誓った いのちじゃないか |
江戸の夜明け明日があるよで ないよな運命(さだめ) 恋も人情も 世間の外で 赤い夕陽を背に浴びながら 江戸の夜明けの幕をひく 隠密同心 捜査網 花が咲くよに この世を生きて おれも人の子 散りたいけれど そうはいかない事件が起きる だから行くのだ江戸の街 隠密同心 捜査網 呼んでくれるな 愛しい人よ 命ひとつが ままにはならぬ 江戸の夜明けを静かに開けて 明日は何処かへ消えている 隠密同心 捜査網 | 杉良太郎 | 川内康範 | 曽根康明 | | 明日があるよで ないよな運命(さだめ) 恋も人情も 世間の外で 赤い夕陽を背に浴びながら 江戸の夜明けの幕をひく 隠密同心 捜査網 花が咲くよに この世を生きて おれも人の子 散りたいけれど そうはいかない事件が起きる だから行くのだ江戸の街 隠密同心 捜査網 呼んでくれるな 愛しい人よ 命ひとつが ままにはならぬ 江戸の夜明けを静かに開けて 明日は何処かへ消えている 隠密同心 捜査網 |
江戸の黒豹乾いた街の 片隅で おまえは何を 探すのか 傷つき紅い 痛みに耐えて 炎のように 燃える眼は 男の怒りか 男の怒りか 江戸の黒豹 夜風の唄を 聞きながら おまえは何処に 帰るのか 孤独の影を みちずれにして 明日の夢を どこでみる 枯葉の枕か 枯葉の枕か 江戸の黒豹 東の空が 白む時 おまえは何を 叫ぶのか 名もない人の 小さな夢を 奪うやつなら 許せない 涙の熱さか 涙の熱さか 江戸の黒豹 江戸の黒豹 | 杉良太郎 | いではく | 遠藤実 | | 乾いた街の 片隅で おまえは何を 探すのか 傷つき紅い 痛みに耐えて 炎のように 燃える眼は 男の怒りか 男の怒りか 江戸の黒豹 夜風の唄を 聞きながら おまえは何処に 帰るのか 孤独の影を みちずれにして 明日の夢を どこでみる 枯葉の枕か 枯葉の枕か 江戸の黒豹 東の空が 白む時 おまえは何を 叫ぶのか 名もない人の 小さな夢を 奪うやつなら 許せない 涙の熱さか 涙の熱さか 江戸の黒豹 江戸の黒豹 |
駅あいつとも 別れた お前とも 別れる 数しれぬ 女の 背中に手を振った ああ 恋は 心の駅に つかの間 止まり 出てゆく 汽車なのか 思い出してと 言う女 忘れないさと 言う男 汽車は出て行く あとには 何もない 花のような ささやき 夢のような くちづけ 誰よりも お前を 真実 愛してた ああ 恋は 涙の声で 汽笛を 鳴らし 出てゆく 汽車なのか 死んでしまうと 言う女 強く生きろと 言う男 汽車は出て行く あとには 何もない ああ 恋は 心の駅に つかの間 止まり 出てゆく 汽車なのか 思い出してと 言う女 忘れないさと 言う男 汽車は出て行く あとには 何もない | 杉良太郎 | なかにし礼 | 弦哲也 | | あいつとも 別れた お前とも 別れる 数しれぬ 女の 背中に手を振った ああ 恋は 心の駅に つかの間 止まり 出てゆく 汽車なのか 思い出してと 言う女 忘れないさと 言う男 汽車は出て行く あとには 何もない 花のような ささやき 夢のような くちづけ 誰よりも お前を 真実 愛してた ああ 恋は 涙の声で 汽笛を 鳴らし 出てゆく 汽車なのか 死んでしまうと 言う女 強く生きろと 言う男 汽車は出て行く あとには 何もない ああ 恋は 心の駅に つかの間 止まり 出てゆく 汽車なのか 思い出してと 言う女 忘れないさと 言う男 汽車は出て行く あとには 何もない |
一心太助「やい やい やい やい 無理が通って道理が引っ込むような そんなべら棒な世の中があってたまるけえ。 こらえて こらえて 一心太助、ぎりぎりこらえてもう我慢ができねぇ…… お天道さまも泣いてるぜ」 悪い魚は眼を見りゃわかる 雑魚(ざこ)がチョロ チョロ のさばりすぎる てんびん一本からだをはって 買った喧嘩も人のため ア コリャ ア ナンダイ ア コリャ ア ナンダイ 一心太助 男だぜ 胸のすくよな啖呵も何故か おんな相手じゃ歯切れが悪い てんびん一本かついで逃げろ 腕と度胸じゃ負けないけれど ア コリャ ア ナンダイ ア コリャ ア ナンダイ 惚れたはれたは 弱いのさ 誰に習った訳でもないが いつか憶えた魚河岸剣法 てんびん一本正義も一つ 散るかお江戸の花吹雪 ア コリャ ア ナンダイ ア コリャ ア ナンダイ 一心太助の 晴れ姿 | 杉良太郎 | 吉岡オサム | 市川昭介 | | 「やい やい やい やい 無理が通って道理が引っ込むような そんなべら棒な世の中があってたまるけえ。 こらえて こらえて 一心太助、ぎりぎりこらえてもう我慢ができねぇ…… お天道さまも泣いてるぜ」 悪い魚は眼を見りゃわかる 雑魚(ざこ)がチョロ チョロ のさばりすぎる てんびん一本からだをはって 買った喧嘩も人のため ア コリャ ア ナンダイ ア コリャ ア ナンダイ 一心太助 男だぜ 胸のすくよな啖呵も何故か おんな相手じゃ歯切れが悪い てんびん一本かついで逃げろ 腕と度胸じゃ負けないけれど ア コリャ ア ナンダイ ア コリャ ア ナンダイ 惚れたはれたは 弱いのさ 誰に習った訳でもないが いつか憶えた魚河岸剣法 てんびん一本正義も一つ 散るかお江戸の花吹雪 ア コリャ ア ナンダイ ア コリャ ア ナンダイ 一心太助の 晴れ姿 |
石狩挽歌海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると 赤い筒袖(つっぽ)の ヤン衆がさわぐ 雪に埋もれた 番屋の隅で わたしゃ夜通し 飯を炊く あれから ニシンはどこへ行ったやら 破れた網は 問い刺し網か 今じゃ浜辺で オンボロロ オンボロボロロー 沖を通るは 笠戸丸(かさとまる) わたしゃ涙で にしん曇りの空を見る 燃えろ篝火朝里(かがりびあさり)の浜に 海は銀色 にしんの色よ ソーラン節に 頬そめながら わたしゃ大漁の 網を曳く あれから ニシンはどこへ行ったやら オタモイ岬の ニシン御殿も 今じゃさびれて オンボロロ オンボロボロロー かわらぬものは 古代文字 わたしゃ涙で 娘ざかりの夢を見る | 杉良太郎 | なかにし礼 | 浜圭介 | | 海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると 赤い筒袖(つっぽ)の ヤン衆がさわぐ 雪に埋もれた 番屋の隅で わたしゃ夜通し 飯を炊く あれから ニシンはどこへ行ったやら 破れた網は 問い刺し網か 今じゃ浜辺で オンボロロ オンボロボロロー 沖を通るは 笠戸丸(かさとまる) わたしゃ涙で にしん曇りの空を見る 燃えろ篝火朝里(かがりびあさり)の浜に 海は銀色 にしんの色よ ソーラン節に 頬そめながら わたしゃ大漁の 網を曳く あれから ニシンはどこへ行ったやら オタモイ岬の ニシン御殿も 今じゃさびれて オンボロロ オンボロボロロー かわらぬものは 古代文字 わたしゃ涙で 娘ざかりの夢を見る |
異三郎のバラード胸にくいこむ 夜の風 あの娘の涙で ぬれている 見せてやりたい この笑顔 見せてやれない やくざな姿 今日もあてない 旅をゆく 情け知らずの 異三郎 人のしあわせ まぶしくて 泣くのいやさに 空を見た 流れ流れて 行く先は 西か東か さいころまかせ どこで散るやら はてるやら 闇に消えてく 異三郎 義理という字に 身をはって かけた命に 明日はない おじけづいたら 敗けだから 度胸ひとすじ 長脇差(ながどす)まかせ ひえた心で 人を斬る ひとりぼっちの 異三郎 | 杉良太郎 | 神坂薫 | 今井茉至 | | 胸にくいこむ 夜の風 あの娘の涙で ぬれている 見せてやりたい この笑顔 見せてやれない やくざな姿 今日もあてない 旅をゆく 情け知らずの 異三郎 人のしあわせ まぶしくて 泣くのいやさに 空を見た 流れ流れて 行く先は 西か東か さいころまかせ どこで散るやら はてるやら 闇に消えてく 異三郎 義理という字に 身をはって かけた命に 明日はない おじけづいたら 敗けだから 度胸ひとすじ 長脇差(ながどす)まかせ ひえた心で 人を斬る ひとりぼっちの 異三郎 |
粋な別れ生命に終りがある 恋にも終りがくる 秋には枯葉が 小枝と別れ 夕べには太陽が 空と別れる 誰も涙なんか 流しはしない 泣かないで 泣かないで 粋な別れをしようぜ 生命に終りがある 恋にも終りがくる はかない生命は 切なくもえて どこか消えてゆく 煙草の煙 恋の行方なんか わかりはしない 追わないで 追わないで 粋な別れをしようぜ | 杉良太郎 | 浜口庫之助 | 浜口庫之助 | | 生命に終りがある 恋にも終りがくる 秋には枯葉が 小枝と別れ 夕べには太陽が 空と別れる 誰も涙なんか 流しはしない 泣かないで 泣かないで 粋な別れをしようぜ 生命に終りがある 恋にも終りがくる はかない生命は 切なくもえて どこか消えてゆく 煙草の煙 恋の行方なんか わかりはしない 追わないで 追わないで 粋な別れをしようぜ |
いいってことよ若気(わかげ)のいたりで 勇み足 心ならずも 傷つけた 二十才(はたち)の頃の 純情に あいつの親父(おやじ)が こう言った 「いいってことよ…」 たったひと言 身にしみた まっすぐばかりじゃ 歩けない 人が生きてく 道の上 それでも真実(まこと) 一本に 通してゆきたい 馬鹿もいる 「いいってことよ…」 そっと自分に 言いきかす 些細なことから 根にもって こだわるやつは 愚の骨頂 はみだしつっぱる 若い衆 始末が自分で つけられりゃ 「いいってことよ…」 時代(とき)と因果は 回りもの 「いいってことよ…」 | 杉良太郎 | いではく | 遠藤実 | 前田俊明 | 若気(わかげ)のいたりで 勇み足 心ならずも 傷つけた 二十才(はたち)の頃の 純情に あいつの親父(おやじ)が こう言った 「いいってことよ…」 たったひと言 身にしみた まっすぐばかりじゃ 歩けない 人が生きてく 道の上 それでも真実(まこと) 一本に 通してゆきたい 馬鹿もいる 「いいってことよ…」 そっと自分に 言いきかす 些細なことから 根にもって こだわるやつは 愚の骨頂 はみだしつっぱる 若い衆 始末が自分で つけられりゃ 「いいってことよ…」 時代(とき)と因果は 回りもの 「いいってことよ…」 |
ありがとうの詩私は手元に 置いているノートに 「ありがとう」の言葉が 書けるようになりました いつもいっぱい ありがとう なかなか言えない 声に出せない 心にあふれてる ありがとうが 目に見えない かたまりになった ありがとうの言葉 私が手元に 置いているノートの 「ありがとう」を閉じれば ただの文字になりました いつも心に ありがとう ただ 時間(とき)が過ぎ ただ もどかしく 夢の中であふれる ありがとうが なんて素敵 あなたに言いたい ありがとうの言葉 いつか いつかきっと ありがとうのかたまりが 目に見えない 力になって あなたの幸せに なれたらいいのにな 笑顔にできたら いいのにな 笑顔に笑顔にできたら いいのにな | 杉良太郎 | 杉良太郎・原詩:堀江菜穂子 | 弦哲也 | 渡辺俊幸 | 私は手元に 置いているノートに 「ありがとう」の言葉が 書けるようになりました いつもいっぱい ありがとう なかなか言えない 声に出せない 心にあふれてる ありがとうが 目に見えない かたまりになった ありがとうの言葉 私が手元に 置いているノートの 「ありがとう」を閉じれば ただの文字になりました いつも心に ありがとう ただ 時間(とき)が過ぎ ただ もどかしく 夢の中であふれる ありがとうが なんて素敵 あなたに言いたい ありがとうの言葉 いつか いつかきっと ありがとうのかたまりが 目に見えない 力になって あなたの幸せに なれたらいいのにな 笑顔にできたら いいのにな 笑顔に笑顔にできたら いいのにな |
雨の物語泣いてすがるお前を 道端に残して 車のドアをしめる 俺の冷たさよ 雨よ降れ残酷に 雨よ降れ無情に どうにもなりはしない 二人のこの恋は 俺に幻滅すれば 別れやすかろうと そんな想いを込めて 冷たくしてみた バックミラーにうつる お前の細い影 それをふりきるように 走り出せるのか 雨よ降れ残酷に 雨よ降れ無情に 二人の想い出など 水に流してくれ ワイパーをつかっても 前が見えやしない 俺の心づもりを 涙が邪魔する 雨よ降れ残酷に 雨よ降れ無情に どうにもならないなら ならないままでいい 俺は車をおりて お前に手をのばし ふらふらと歩きだす 雨の物語 | 杉良太郎 | なかにし礼 | 浜圭介 | | 泣いてすがるお前を 道端に残して 車のドアをしめる 俺の冷たさよ 雨よ降れ残酷に 雨よ降れ無情に どうにもなりはしない 二人のこの恋は 俺に幻滅すれば 別れやすかろうと そんな想いを込めて 冷たくしてみた バックミラーにうつる お前の細い影 それをふりきるように 走り出せるのか 雨よ降れ残酷に 雨よ降れ無情に 二人の想い出など 水に流してくれ ワイパーをつかっても 前が見えやしない 俺の心づもりを 涙が邪魔する 雨よ降れ残酷に 雨よ降れ無情に どうにもならないなら ならないままでいい 俺は車をおりて お前に手をのばし ふらふらと歩きだす 雨の物語 |
明日は明日の風が吹く風はきままに吹いている 鳥はきままに鳴いている どうせ男と生まれたからにゃ 胸の炎はきままに燃やそ 意気と度胸の人生だ ままよなげくな いとしいお前 明日は 明日の風が吹く 雲はきままに飛んでいる 月はきままに笑っている 後へはひけぬ男の意地だ 濡れた瞳は夜霧のせいよ 別れ惜しんでいる内に 男心に 傷がつく 明日は 明日の風が吹かア | 杉良太郎 | 井上梅次 | 大森盛太郎 | | 風はきままに吹いている 鳥はきままに鳴いている どうせ男と生まれたからにゃ 胸の炎はきままに燃やそ 意気と度胸の人生だ ままよなげくな いとしいお前 明日は 明日の風が吹く 雲はきままに飛んでいる 月はきままに笑っている 後へはひけぬ男の意地だ 濡れた瞳は夜霧のせいよ 別れ惜しんでいる内に 男心に 傷がつく 明日は 明日の風が吹かア |
明日の詩たとえひと時の やすらぎでも あれば明日から 生きてゆけると つぶやいた 横顔に 何を答えれば いいんだろう 木枯らしの吹く朝が寂しかったら おれの背中みつめながらついて来い 泣いて昨日を ふり返るより 明日の詩を 唄おう いつもひと並みに くらすことが ほんのささやかな 望みですと さみしそうな ほほえみに どんななぐさめが あるんだろう ため息を消すように雨が降るなら おれの胸でおもいきり泣くがいい 泣いて昨日を ふり返るより 明日の詩を 唄おう 人生がくり返すことはないけど やりなおしはいつだってできるだろう 泣いて昨日を ふり返るより 明日の詩を 唄おう | 杉良太郎 | いではく | 遠藤実 | | たとえひと時の やすらぎでも あれば明日から 生きてゆけると つぶやいた 横顔に 何を答えれば いいんだろう 木枯らしの吹く朝が寂しかったら おれの背中みつめながらついて来い 泣いて昨日を ふり返るより 明日の詩を 唄おう いつもひと並みに くらすことが ほんのささやかな 望みですと さみしそうな ほほえみに どんななぐさめが あるんだろう ため息を消すように雨が降るなら おれの胸でおもいきり泣くがいい 泣いて昨日を ふり返るより 明日の詩を 唄おう 人生がくり返すことはないけど やりなおしはいつだってできるだろう 泣いて昨日を ふり返るより 明日の詩を 唄おう |
赤いハンカチアカシヤの 花の下で あの娘が窃っと 瞼を拭いた 赤いハンカチよ 怨みに濡れた 目がしらに それでも泪は こぼれて落ちた 北国の 春も逝く日 俺たちだけが しょんぼり見てた 遠い浮雲よ 死ぬ気になれば ふたりとも 霞の彼方に 行かれたものを アカシヤの 花も散って あの娘はどこか 俤(おもかげ)匂う 赤いハンカチよ 背広の胸に この俺の こころに遺(のこ)るよ 切ない影が | 杉良太郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 竜崎孝路 | アカシヤの 花の下で あの娘が窃っと 瞼を拭いた 赤いハンカチよ 怨みに濡れた 目がしらに それでも泪は こぼれて落ちた 北国の 春も逝く日 俺たちだけが しょんぼり見てた 遠い浮雲よ 死ぬ気になれば ふたりとも 霞の彼方に 行かれたものを アカシヤの 花も散って あの娘はどこか 俤(おもかげ)匂う 赤いハンカチよ 背広の胸に この俺の こころに遺(のこ)るよ 切ない影が |
愛の時間背中から抱きしめ行かないでと 耳もとで吐息を噛(か)んだ おまえの愛がうれしい 苦労かけるがそばにいてくれ 今はそれしか言えないけれど…… 泣かれりゃ心が弱くなる 今夜は泊まっていこうか 脱ぎ捨てた上着を愛(いと)おしげに ハンガーに掛けるおまえの つらさがわかる気がして 薬指から指輪はずせば 少女みたいに喜ぶおまえ…… 迷っているのは俺ひとり すべてを棄ててもいいのに この部屋は二人のお城だから くつろいでゆっくりしてと おまえがはしゃぐ夜更けは さしつさされつ昔話や 問わず語りの話になって…… しんみりするから帰れない 明日を信じてくれるか | 杉良太郎 | 岡田冨美子 | 浜圭介 | 竜崎孝路 | 背中から抱きしめ行かないでと 耳もとで吐息を噛(か)んだ おまえの愛がうれしい 苦労かけるがそばにいてくれ 今はそれしか言えないけれど…… 泣かれりゃ心が弱くなる 今夜は泊まっていこうか 脱ぎ捨てた上着を愛(いと)おしげに ハンガーに掛けるおまえの つらさがわかる気がして 薬指から指輪はずせば 少女みたいに喜ぶおまえ…… 迷っているのは俺ひとり すべてを棄ててもいいのに この部屋は二人のお城だから くつろいでゆっくりしてと おまえがはしゃぐ夜更けは さしつさされつ昔話や 問わず語りの話になって…… しんみりするから帰れない 明日を信じてくれるか |
愛の一滴こんな綺麗な青空の中から 突き刺すような冷たい雨 ずぶ濡れになった身体も 心の中は乾いてて 暗闇の中に君はたたずむ 嘘も 裏切りも 貧しさにも疲れ 愛情なんて知らない 世界には身も心も 押しつぶされても 辛い毎日を 生きてゆこうとしている人がいる 虚しさや苦しみの中 心が今にも 音を立てながら もろく崩れてゆくかもしれない… 私はそんな君の心に 愛の一滴を注ぎたい 今は何を言っても 私の歌は無意味でも 君は一人じゃない 君を一人にさせない いつまでもいつまでも 愛の一滴を信じて 愛の大河を信じて 愛の一滴を信じて 愛の大河を信じて 愛の大河になるまで | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 弦哲也 | 渡辺俊幸 | こんな綺麗な青空の中から 突き刺すような冷たい雨 ずぶ濡れになった身体も 心の中は乾いてて 暗闇の中に君はたたずむ 嘘も 裏切りも 貧しさにも疲れ 愛情なんて知らない 世界には身も心も 押しつぶされても 辛い毎日を 生きてゆこうとしている人がいる 虚しさや苦しみの中 心が今にも 音を立てながら もろく崩れてゆくかもしれない… 私はそんな君の心に 愛の一滴を注ぎたい 今は何を言っても 私の歌は無意味でも 君は一人じゃない 君を一人にさせない いつまでもいつまでも 愛の一滴を信じて 愛の大河を信じて 愛の一滴を信じて 愛の大河を信じて 愛の大河になるまで |
愛と泪運命に負けたわと 泪の置き手紙 おまえは いまごろ どうしてるだろう 昔の話が じゃまになったら 忘れたけれど つまらない 男よ 男だと 話してくれよ (セリフ)はじめて「おまえ」って呼んだ時 あいつはうれしそうな顔をしたっけ いまでは夢の中でしか逢えなくなったけど やっぱりおれが惚れたおんなは あいつひとりさ もうすぐおまえの 好きな花の季節 せめても その花 飾っておくさ 思い出ほしくて さみしかったら 旅から帰る気軽さで この部屋に この部屋に 戻って来いよ かくれて泣いていた おまえの細い肩 いまなら この手に 抱きしめてやれる 心の傷に 世間の風が 冷たい時は 遠慮なく この胸で泣くがいい 迎えに行くよ | 杉良太郎 | いではく | 遠藤実 | | 運命に負けたわと 泪の置き手紙 おまえは いまごろ どうしてるだろう 昔の話が じゃまになったら 忘れたけれど つまらない 男よ 男だと 話してくれよ (セリフ)はじめて「おまえ」って呼んだ時 あいつはうれしそうな顔をしたっけ いまでは夢の中でしか逢えなくなったけど やっぱりおれが惚れたおんなは あいつひとりさ もうすぐおまえの 好きな花の季節 せめても その花 飾っておくさ 思い出ほしくて さみしかったら 旅から帰る気軽さで この部屋に この部屋に 戻って来いよ かくれて泣いていた おまえの細い肩 いまなら この手に 抱きしめてやれる 心の傷に 世間の風が 冷たい時は 遠慮なく この胸で泣くがいい 迎えに行くよ |
哀愁よ酔えば夜風に昔が見える 忘れられないおまえが見える 男は女に夢を見て 女に夢を破られる…… ああ哀愁よ 哀愁よ今夜も 俺はひとりで生きている 過ぎた月日を一日でいい 取り戻せたらおまえと過ごす 若さがつくった思い出は 若さを抱いたままなのに…… ああ哀愁よ 哀愁よどうして 俺はおまえに帰れない 男は女に夢を見て 女に夢を破られる…… ああ哀愁よ 哀愁よ今夜も 俺はひとりで生きている | 杉良太郎 | 岡田冨美子 | 浜圭介 | 桜庭伸幸 | 酔えば夜風に昔が見える 忘れられないおまえが見える 男は女に夢を見て 女に夢を破られる…… ああ哀愁よ 哀愁よ今夜も 俺はひとりで生きている 過ぎた月日を一日でいい 取り戻せたらおまえと過ごす 若さがつくった思い出は 若さを抱いたままなのに…… ああ哀愁よ 哀愁よどうして 俺はおまえに帰れない 男は女に夢を見て 女に夢を破られる…… ああ哀愁よ 哀愁よ今夜も 俺はひとりで生きている |
ああ人生に涙あり人生 楽ありゃ苦もあるさ 涙のあとには 虹も出る 歩いてゆくんだ しっかりと 自分の道を ふみしめて 人生 勇気が必要だ くじけりゃ誰かが 先に行く あとから来たのに 追い越され 泣くのがいやなら さあ歩け 人生 涙と笑顔あり そんなに悪くは ないもんだ なんにもしないで 生きるより 何かを求めて 生きようよ | 杉良太郎 | 山上路夫 | 木下忠司 | | 人生 楽ありゃ苦もあるさ 涙のあとには 虹も出る 歩いてゆくんだ しっかりと 自分の道を ふみしめて 人生 勇気が必要だ くじけりゃ誰かが 先に行く あとから来たのに 追い越され 泣くのがいやなら さあ歩け 人生 涙と笑顔あり そんなに悪くは ないもんだ なんにもしないで 生きるより 何かを求めて 生きようよ |